2000年 セネガルの労働事情

2000年7月5日 講演録

ママドゥー・ムボジ
科学・鉱物産業労働組合副事務局長

 

CNTS の近況

 CNTS が直面している問題、あるいは現在の行動の流れなどについてお話します。書記長はマジア・ジオップ、職員産別組合から来た人です。1969 年に設立され、加盟組合組織は40 あります。加盟企業別組合の数が439 、それから組合員数が53 万6,800 名です。この労働者の80 %がCNTS に入っています。労働組合のすべての役員数は2,396 名、そのうち76.6 %がCNTS です。残りはほかのナショナルセンターから選出されてきた人です。
 組合費に関しては、組合費全体で7,500 万CFA フランあります。CNTS ではそのうちの82.3 %すなわち6,100 万CFA フランを受け取っています。CNTS の目的は、セネガル国の労働者すべてを保護し、性別、あるいは宗教にかかわりなく労働者の保護を目的としています。労働条件を改善し雇用の安定を図ること、労働者の権利を保障すること、平和を実現するために国内的、国際的な連帯を図り、男女の平等を保障すること、児童労働との闘い、行政改革に積極的に参加することです。CNTS では国民議会及び上院議会に代表者を送っていますし、また政府そのものへも代表者を送っています。
 このCNTS 設立に至るプロセスについては、大きな流れとして2 つだけ申し上げます。この設立は、1969 年に起こった銀行部門のストライキの後行われましたが、このストライキのときにUNTS という組織が生まれました。このUNTS は政府、UTS という与党に統合されました。1982 年にCNTS という組織が、新しい労働運動というスローガンを打ち出して設立されました。新しい労働運動とは何かといいますと、労働組合というのは政府・与党に統合されるのではなく、政府・与党と協調していくものだということです。CNTS は同時にICFTU 、アフリカ労働統一機構、ICFTU -AFRO (アフリカ地域組織)に加盟しています。また政治的にも労働者の利益を守るために協同して運動を展開しています。政治的な観点からすると、政府と我々とは互いに独立しています。それが新しい労働運動というものだと思います。
 私どもの国には労働法典というのがあり、社会保障法、またすべての産業部門において労働協約というのが締結されています。経済は自由経済です。ただし、国民の健康部門、教育、国防に関して以外はすべての企業は民営化されています。民営化によって国家への投資、国の経済の促進を図っています。
 企業との関係ですが、参加的マネジメントというのを促進しています。労働者の側からいいますと、よりよい給与を得るために生産に積極的にかかわっていくということです。経営者の側からも、労働者なくしては利益を上げることはできないという理解を深めています。労働問題に関しての要求ですが、常に民主的な話し合いが行われています。政府、経営者、労働者、3 者間で民主的な話し合いが行われています。そうした話し合いが全く功を奏さなかった場合にのみストライキに入ります。こんなところが近況です。