2004年 ニジェールの労働事情

2004年7月14日 講演録

ニジェール労働組合(USTN)
ザハラトゥ ハマニ アブドゥ サイドゥ

全国加工業労働組合連盟 全国女性局長

 

労働組合の状況

 ニジェールでは1960年より1996年の間、ニジェール労働組合(USTN)が唯一のナショナルセンターでしたが、1996年に2番目のナショナルセンターが誕生し、2000年からほかの2つのナショナルセンターが設立され、現在4つのナショナルセンターが競合しています。
 私が属しているニジェール労働組合(USTN)は、公務部門、半官半民、民間部門の43の産業別・職能別労働組合を結集しています。この43の産業別・職能別労働組合は、例えば農産物食品加工業、繊維業、化学工業、金属工業、グラフィックアートなどのの産業の労働者を結集しています。ニジェール労働組合(USTN)は、その規約に基づき加盟組合員を代表し、政治、行政、司法、雇用機関などに対して、組合員の利益を守るために発言し行動するために設立されました。同時に、USTNは労働法の厳重なる適用、団体協約、労働組合の自由、労働組合権を含む人権の遵守を注意深く見守っています。
 私は労働組合運動の広範なプログラムの中でも、女性の労働者、つまりニジェール労働組合レベルのみならず、全国加工業労働組合連盟レベルでの女性労働者に特有な問題について担当しています。この点について、私は全国加工業労働組合連盟に加盟する女性組合員を対象にまず調査しました。女性労働者が労働組合に加盟する必要があるということを伝えると同時に、その啓蒙プログラムを作成しました。私は至るところで女性の代表を務めています。女性の物質的、また精神的な利益を守る必要性があるからです。同時に、私は日常的に女性間の連帯を推進しています。労働組合におけるジェンダーの適用についても推進しています。
 ナショナルセンターレベルにおいては、女性問題に関する年間活動計画を作成し、その実施を担当しています。その年間行動計画の重点は次のものに置かれています。労働組合の教育研修、女性労働者の人的能力の強化、また女性労働者の組織化、スタディサークルにおける男女の指導員の研修、そして5月13日のニジェール女性の国民デーの組織、3月8日の国際女性デーの組織についても重点が置かれています。
 私はニジェール労働組合(USTN)の資金獲得のために行っている活動にも関係しています。その活動というのは電話センター、椅子のレンタル、裁縫センターなどの活動による資金調達です。
 USTNの労働政策は、企業の発展と同時に雇用の発展を推進していくことにあります。また全体的な利益に関わることについて、政府と使用者と常時交渉しております。
 USTNは広範な労働者教育プログラムを実施しています。USTNは女性委員会を設置し、女性労働者の組織化プログラムを実施しています。

ニジェールの政治状況

 ニジェールの政治状況ですが、ニジェールは1960年に独立を果たし、その後40年の間に5つの共和制を経験しました。非常に不安定な政治的状況を経験しました。1990年から2000年の10年間は2つの暫定政権、また2回の軍事クーデター、そして軍隊の抵抗に遭う非常に混乱した時代でした。
 最も最近の選挙としては、1999年に大統領選挙が行われ、それによって第5共和制がしかれ、国の政治・社会的な安定が得られました。次回の地方、また市町村選挙は2004年7月に行われ、2004年の11月、12月には総選挙、大統領選挙が行われる予定です。ニジェールの労働組合は非政治的無党派であり、政党との関係は一切持っておりません。