2001年 ニジェールの労働事情

2001年6月27日 講演録

スーマイラ・バニャ
経済企画省職員労働組合副事務局長

 

USTNの概要

 96年に労働運動の複数主義が導入されました。4ナショナルセンターが活動していて組合員数が12万人登録されています。その中には公共部門、半公共部門、プライベート部門があり、17ないし20%が女性労働者です。この中で、USTNの組合員は7万人。組合数は31組合、そしてそのほかに8つの調整委員会と、68の地域組織で構成されています。本部ではさまざまな活動をしていますし、また、日本で言われる労使協犠制と同じようなシステムを進めています。
 USTNはアフリカの地域的な国際組織、 世界的な国際組織に加盟しています。ICFTU、アフリカ労働統一機構、それから、西アフリカ労働者機構、アフリカサヘル諸国組合連盟(USTAESS)にも加盟しています。それから、2国間協力としてUSTNでは次の組織との関係を持っています。アメリカのAFL-CIO、日本のJILAF、フランスのCGT-FO、CFDT、CGTベルギーのFGTB、イスラエルのヒスタドルート、オランダのFNV、そのほかの組織とも協力関係があります。

USTNの活動

 労働者の権利を保護し、またそれを改善していく伝統的な活動というものがあります。また、そのほかにも私どもが独自で進めている行動計画もあります。労働組合の国際組織やILOなどからの支援で労働者の組織化に特に努めています。USTNではその組織化の一環として労働組合教育をセミナーやワークショップといった形で国内各地で実施しています。こうした出会いの場が非常にいろいろな意義を持っています。労働運動、経済、民主主義の発展、安定した政治、団体交渉、 それから労働に関する国際的な基準についてなど、様々なテーマが取り上げられています。
 労働組合の国際組織の援助により、さまざまなプロジェクトも行われています。例えば、労働組合教育に関してのプロジェクトだとか、労働に関しての研究、そして女性労働者の組織化などが行われています。特に、インフォーマルセクターの組織化を熱心に進めていて、ILOのDANDAプロジェクトを進めています。社会対話を図るさまざまな機関に労働者を代表として送っています。そこでは、国内問題、国際問題について社会対話を強化しています。
 ニジェールの労働者の現在の主な課題ですが、ニジェールは開発途上国であり、このため、現在はグローバリゼーション、あるいは構造調整プログラムによってさまざまな問題を抱えることになりました。不安定な雇用、労働コストの低下、労働者の購買力が急激に低下しています。社会保障が機能していません。経済状況の悪化によって企業は簡単に人員整理、あるいは解雇を頻繁に行なうようになりました。外国の多国籍企業の問題もあります。