2011年 マリの労働事情

2011年11月11日 講演録

マリ全国労働組合(UNTM)
Mr. スレイマン・トゥンカラ

 

1. 労働事情(全般)

 労働力人口の70%~80%が、インフォーマル部門で働いている。過去10年間、大学教育を受けた若者が安定した仕事に就けない状況にある。UNTMには20以上の全国的な産業別労働組合が加盟しており、加盟組合は自主独立である。

2. 労働組合が現在直面している課題

 (1)低い組織率
 (2)労働者に対する社会保障が未整備
 (3)消費者の購買力の低下

3. 課題解決に向けた取り組み

 UNTMは、地方における組織率を高めるための組織局を設置した。また、若年層雇用を促進するための雇用促進局も設置した。また、今回の来日を通じて学んだ日本の5S活動をマリの労働者に伝えたい。マリにおいて5Sを実践し、使用者にその効果を見せることで、労働組合は企業を破壊するものではないことを理解させたい。過去、JILAF招聘事業で初招聘されたマリの参加者が、団体交渉というコンセプトを持ち帰った後、毎年マリで団体交渉が行なわれるようになったと聞いている。政府とUNTMの間で交わされた社会協定も団体交渉の成果である。