2012年 コートジボワールの労働事情

2012年9月28日 講演録

コートジボアール労働総同盟(UGTCI)
サラマータ ドモ(Ms.Salamata DOMO)

コートジボワール労働総同盟(UGTCI)執行委員

 

1. 当該国の労働情勢(全般)

 わが国は1999年の軍事クーデターより始まった深刻な政治・軍事的危機、2002年の軍の反乱、約3000人の死者を出した2010年の選挙後の危機、暴動を経験してきた。このため約780社もの企業が閉鎖あるいは国外への移転で、約8万人の職が失われた。これによりインフォーマル部門が発展し失業率は急上昇した。
 コートジボワール労働総同盟(UGTCI)に所属している産業別組合は8つ、企業別労働組合が157、組合員数は12万8000人、9つの地方ユニオンが存在する。

2. 労働組合が現在直面している課題

 労働組合は雇用政策関連の問題に直面している。現実には雇用政策と呼べるものがなく、実施されている職業訓練も雇用とミスマッチであることが多く、訓練を修了しても就職できていない。
 その他の問題として、労働組合の基本会費の不払いによる資金不足が挙げられる。不払いは、従業員の減少を招いた企業の閉鎖が原因である。
 また女性については、ほとんどが主婦であり、女性を労働組合に加入させることは困難である。

3. その課題解決に向け、どのように取り組もうとしているのか

職業訓練に関して:
 現実の雇用政策の定義が可能となるよう、ILOとの三者委員会方式で、テーマ別職業訓練を実施する。政府や企業側と一緒に雇用政策を進める。
組合加入に関して:
 協同組合の形をとって、女性が組合運動に関心を持つようグループ化して組合に関心を持たせ、多くの女性が働くインフォーマル部門の再編成を行なっている。
組合費に関して:
 私達の労働組合ではしっかりとした徴収システムを実施している。
  また労働組合がリアルタイムで信頼性の高い情報を集中管理できるよう、IT化を
進め情報システムの青写真を準備している。

4. あなたのナショナルセンターと政府との関係について説明してください。

 独立常任協議委員会(CIPC)、労働諮問委員会(CCT)、全国社会対話評議会(NSDC)などの社会対話手段を通じた、労働組合と政府との関係はかなり良い。

5. あなたの国の多国籍企業の進出状況について、また多国籍企業における労使紛争があればその内容についてお知らせください

 政府は、魅力的な投資法により多国籍企業の進出を優遇しているが、これら企業から安定した雇用が提供されておらず非正規の雇用を増やしている。企業は通常、期限付き雇用契約を結ぶ。企業は投資会社を通じて雇用契約を締結している。