2001年 コートジボワールの労働事情

2001年6月27日 講演録

コジョ・ジョセフ・ベルヴェル
コートジボアール上下水道事業団労働組合 副事務局長

 

国内の状況

 99年12月、コートジボアールでクーデターが起こりました。このクーデターにより国内の社会的・経済的な状況は非常に悪くなりました。クーデターによって、世界銀行、IMF、EUなどから開発のための援助が中断、または保留されてしまいました。このため、失業者が大幅に増え、大量 失業を生み、さまざまな企業、工場が閉鎖されました。
 軍部が労使紛争に介入し、また、労働問題について監視しています。そして、UGTCIが300の企業の労働組合に軍の介入を阻止するようにと働きかけています。軍事政権になってから経済状況は非常に悪化してきています。また、労働組合の活動も低下しています。というのも、労働組合の将来が危ぶまれるような状況になってきたからです。まず、国内の暴動を理由に戒厳令などが敷かれていますし、また、さまざまなところで再びクーデターが繰り返されるのではないかといううわさも飛び回っています。
 また、組合費が十分に徴収されていません。給与の遅配などもあって、組合員の活動が阻害され、また、組合の活動を展開するという意欲にも欠けるような状況になっています。国内の社会的治安が荒廃してきているので、労働組合の設立や、教育にも困難を来しています。また、そうした労働者に対してもさまざまな嫌疑がかけられて運動が阻害されています。労使の協議、あるいは団体交渉といったものが実質的に行われていません。労使協議、団体交渉に対して軍の介入が行われています。
 そして、批准されたILO条約も無視されています。また、労働組合の活動が軍によって阻害され、国内の治安も悪化し、組合員の活動が十分に行えない状況になってきています。
 UGTCIの行動目標は、(1)労働組合員・労働者及びその家族の保護を得ること、(2)エイズとの闘い、(3)全般 的な労働者の購買力の改善、向上。(4)学校を卒業してこれから仕事をしようする人を支援するための基金、あるいは組織の設立、(5)政治的、社会的な治安を取り戻すための積極的な参加、(6)官公労働者の日常的な労働条件の向上、(7)労働者の自由の確立。
 確かに、ここ2年ほど、私どもの組織は計画どおりには行動ができていませんが、次第に国内も落ちつきを取り戻しつつあり、総選挙後、憲法の制定もできるようになりました。これまで締結された労働協約にも、実際に実現、また運営されるようになることを願っています。
 経済的にも落ちつきを取り戻しつつあり、かつてのように西アフリカで最も経済的な発展した国としての地位も取り戻しつつあります。