1999年 コートジボワールの労働事情

1999年7月14日 講演録

ジョナス・ソーサ
科学・経済・農林研究員組合 書記長

 

国の概要

 コートジボワールは西アフリカに位置し、面積32万平方キロメートル、人口1,400万人の国です。
 労働組合のナショナルセンターは3つあり、最も古いのが我がUGTCI、2番目がFESAC工(独立組合連盟)、3番目がCD(威厳のセンター)です。

UGTCIの沿革

 UGTCIの設立は1962年8月4日で、加盟している単組が200組合、県単位の地方連盟が9つ、そして地方自治体レベル、県の下に副県の単位がありますが、これが7つあります。UGTCIの加盟組合員数は29万人です。
 UGTCIは、世界中のさまざまな組合と同様に、さまざまな闘争を展開、また経験してきました。1980年には、構造調整ということから多くの企業が閉鎖され、大変経済的な困難に陥ったため、多くの失業者を生み出すことになりましたが、この際にUGTCIは、失業基金制度をつくるのに成功しました。これはすべての労働者から給与の1%の拠出金を得て、失業者に対しての失業保険のようなお金を渡すという制度です。この失業基金は、単に経済的な理由により失業した人を援助するのみならず、現在では、政府の関与もあって、雇用安定化のための援助も行っています。
 こうした幾つかの成果は挙げているものの、コートジボワール国内において労働運動を進める上では、まだまださまざまな問題を抱えています。特に国家公務員については、給与の水準が古いまま適用されているということがあり、98年12月3日及び4日、そして今年の6月15日から18日にかけて政府に対し、この給与指数、賃金指数を見直すことを求めての大規模なストライキを実行しました。
 それから、UGTCIは、公務員をも導入して、相互扶助の会、共同組合のような組織をつくることに成功しました。これによって、公務員自身だけでなく、その家族も援助されることになります。しかし、この公務員の給与を支払うのは政府であり、それが十分に支払われないとなると、この組合の運営もままならないわけですので、この相互扶助の会も、運営が非常に難しい状態です。
 そして、今年の6月15日から18日にかけて公務員のストライキがおこなわれ、UGTCIはFESACIと協力して、このストを支援し、遂に政府から10億CFAフランの補助金を引き出すことに成功しました。
 ただ、こうして成果を挙げてはいるものの、まだまだ国内には多くの問題があり、そのための闘争は続いています。私たちが政府や企業に対して働きかけているのは、資金を持つのも、設備を拡充するのもいいが、そうした政府や企業の活動の大もととなる、支えとなる人間、人的資源をなおざりにしては、そうしたことは実を結ばないものだということであり、そのことを訴えるキャンペーンを繰り広げています。