2004年 ベナンの労働事情

2004年7月14日 講演録

ベナン中央自治労働組合(CSA)
ガストン ロティノル グートン

アミティエスタジアム従業員労働組合 事務局長兼CSA組織担当

 

CSAの概要と取り組み

 ベナンでは1990年2月に国民大会が開かれ、多数政党制度が導入されることになりました。その大会において140の政党が生まれました。また政治の分野のみならず、労働界においても多数労働組合主義が導入されることになりました。私どもの所属するベナン中央自治労働組合(CSA)は、最初に設立された7つのナショナルセンターのうちの1つです。現在CSAは、ベナン共和国において最も代表的なナショナルセンターです。
 CSAは民間部門、半官半民、公務部門の86の単位労組より構成されており、私が事務局長をしているアミティエスタジアム従業員労組もそれらの単位労組の1つです。
 CSAの加盟組合員総数は5万5,000人です。うち男性労働者が4万2,000人、女性労働者が1万3,000人です。CSAに加盟している産業を列挙すると、エネルギー、農業、教育関係、観光、食料、綿産業、金融、鉄道、セメント、繊維、民間航空部門、若者のスポーツ関係の産業などで、それらが6つの産業別組織に編成されています。国際的には国際自由労連(ICFTU)に加盟し、またICFTU-AFRO(アフリカ地域組織)にも加盟しています。
 CSAは7つの部局を所有しています。その7つとは、労働者教育及び労働運動研究部局、社会活動部局、労働・雇用・法律対策部局、対政府関係を担当する部局、広報・情報部局、社会経済活動部局です。
 現在の主な取り組みは、民間部門における労働者教育活動で、社会経済問題などさまざまなテーマでセミナーなどを開いて、労働者教育活動を展開し、労働組合の強化に努めています。
 新規の組合員の組織化活動を強化した結果、加盟単位労組の数は2001年には70組合に達し、2004年には現在の86組合に増やすことができました。
 女性労働者の全国委員会というのがあります。この女性委員会は、先ほど申しあげた1万3,000人の女性労働者をカバーしています。
 国内的、国際的にも労働組合関係者の連帯の強化に力を入れています。国際面ではフランス、ベルギー、オランダ、アフリカ諸国、そして日本などの労働組合との関係を強化しています。
 CSAの事務局長は、ILOの労働側理事であると同時に、ICFTU-AFROの会長でもあります。2004年6月に開催された第92回ILO総会では、労働側を代表して私どもの事務局長が総会副議長に選出されました。
 国際労働基準の批准と適用にも力を入れています。ベナンにおける労働に関する法律の整備とその実施に特に力を入れています。
 ベナンにおいては地域と密接な協力関係を結び、貧困を撲滅するための対策なども行っています。
 私自身はスタジアム労組の事務局長として、組合の組織化を始め労働組合活動すべてに責任を持っています。執行委員会を主査し、組合内部の各担当者とのコーディネートを行い、組合活動全般について監督していかなければなりません。