2005年 南アフリカの労働事情

2005年6月22日 講演録

南アフリカ組合連盟(FEDUSA)
マタベ アーノルド モガボディ

公務員労働組合連盟 副事務局長補(組織・交渉担当主任)兼FEDUSA中央執行委員

 

南アフリカの労働状況

 南アフリカはILOの中核的条約すべてを批准している。公務員のほとんどは労働三権を保障されている。労働法制も労働者に有利といわれてきたがグローバリゼイションの影響を受けて労働市場の弾力化をはかるとして雇用保障が問題となっている。公務員の交渉組織として公務員調整交渉評議会(Public Service Coordinating and Bargaining Council)がある。この組織には南アフリカ労働組合会議(COSATU)と南アフリカ労組連合(FEDUSA)が参加しており110万人の公務員を代表している。交渉評議会は労働省に登録されている組合だけが参加を許されるもので、1995年の労使関係法によって新たに認可されたものである。公務員調整交渉評議会の下には4つの交渉委員会、医療福祉交渉委員会、安全・社会保障交渉委員会、教育・労使関係交渉委員会、一般公務部門交渉委員会がおかれている。
 FEDUSA加盟の南アフリカ公務員労働組合連盟は当面の取り組み課題として次の項目をあげている。雇用保障、カジュアライゼイション、アウトソーシング、HIV/AIDS、労働関係法の改悪、組合員サービス活動の充実の6点である。HIV/AIDSの問題は南アフリカのHIV感染者は世界最多といわれており労働運動としても国際的な支援をよびかけている。