2001年 ナミビアの労働事情

2001年9月12日 講演録

ナミビア労働者全国組合(NUNW)
ナマツハウェプリンセスルトゥリ

全国教員組 合男女平等局長

 

国内の状況

 現時点において政治状況は非常に安定しています。もちろん少しは人種主義的な言辞も聞かれます。ナミビアは3つの人種から成っ4ています。その3つとは、ホワイトとカラードとブラックです。いまだにナミビアは過去のさまざまな体制の後遺症から、和解する過程にあります。そのあたりから時々職場においても人種主義的な言葉が聞かれることがあります。
 経済はあまりよくありません。ナミビアは砂漠地帯なので、大規模な産業は存在していません。工業製品は、ほとんど南アフリカ連邦共和国に依存しています。
 失業率はとても高い状態です。特に20歳前後、大学を卒業した学生ぐらいが大変厳しい状態で、最高5年ぐらい大学を卒業してから仕事がないという状態です。
 それから、社会保障制度についても、給付が十分ではありません。特に、女性労働者は産休中、給料の80%しか支払われませんが、それでは生活が賄えません。また、老齢年金も、支払える額が非常に少ない状態です。1ヶ月の食費を賄う額よりも低く、150ナミビアドルぐらいです。この額では老人たちは生活を賄っていけません。組合は家族がお年寄りの生活を支えるように奨励しています。
 もう1つの大きな問題は、公務員が定年退職したときに、年金を申請しますが、実際に支払いが開始されるまでに1年は待たなければならないことです。公務員は、定年退職してから約1年給料なしで過ごさなければいけない状態です。

NUNWの方針

 第1に、NUNWは賃金引上げを要求して、忙しく交渉に励んでいます。第2 に、NUNWは、雇用機会を創出するために政府と話し合い、また地方に病院や学校を建設するように要求しています。また、各組合に自ら小規模の事業を始めるようにと勧めています。NUNWは、路上小売業者を組織化するために新しい組合を設立しました。
 第2点は方針を実行するための具体的活動についてであります。・地方でいろいろな研修会を開催しています。その中心のテーマは「女性と経済「女性と法律」など女性問題」、が多くなっています。ほかの研修会のテーマは「小規模事業を始める方法」などであります。
 このような問題を解決するために、政府と共同セミナーを開催しています。労働法の改正で、組合側から幾つかの改正案を出しています。この改正案は、まず紛争解決だけのために特別の労働裁判所を設立すること。・労働法をもっと解りやすい言葉で作成し、使いやすく変更することも、入っています。