1999年 ナミビアの労働事情

1999年9月22日 講演録

マービス シェロン クーアナ アングラ
ナミビア食品・関連労働組合 書記長

 

 ナミビアは1978年の国際連合総会決議435号が成功裏に実施された後、1990年3月21日に独立しました。
 ナミビアの面積は82万4,000平方キロであって、アフリカ大陸で15番目の大きさです。ナミビアは、次の地理的地域に分かれています。西部のナミブ砂漠、高い山々からできていますが、中央部の中央高地、そして東部のカラハリ砂漠です。最も最近に行われた人口調査によると、1991年、総人口は140万人でして、日本の人口の約1%です。
 ナミビアは共和国で大統領制です。選挙は5年ごとに実施され、72議席の全国議会、ナショナル・アセンブリーは5年の任期を務めます。72人に加えて、6人の議員が大統領によって任意されます。全国評議会というのが次にあって、26人の議員は各地域から任命されます。地域と申しますと日本の県に当たるかと思います。英語はナショナル・カウンシルで、これは下院に当たると思います。ナミビア経済は混合経済ですが、非正規部門は経済の一部となっています。にもかかわらず、この部門には全く注意が払われていません。

ナミビア(NUNW)の概要

 ナミビアのほとんどの組合は1980年代の半ばごろから国内で設立されました。NUNW、ナミビア労働者全国組合は8つの加盟組織を持つ国内最大のナショナルセンターです。現在、NUNWは金融部門の労働者の組合設立に力を入れています。ナミビアにはあと2つナショナルセンターがあります。1つは、2つの加盟組織からなるナミビア自由組合です。これは去年設立されました。もう1つは、4つの加盟組織を持つナミビア国民社会運動です。この2番目のほうの組織の会長と事務局長は同一人物であり、この人はまた加盟組織においても、会長と事務局長の地位を占めています。
 ナミビアの労働者は人員削減、民営化、及び労働者にストライキ権を認めていないEPZ輸出加工区という問題を抱えています。私自身が勤めて、仕事をしている組合は、輸出加工区の労働者を代表する組合です。私のナショナルセンターは現在、土地問題運動に力を入れています。独立以来、この土地問題は解決されていません。私が日本に到着する前に、この問題についての私たちの組合からの提案が政府に提出されました。
 簡単に私の組織の構造を説明します。まず、全国大会があり、これは議決機関です。そして、役員を選挙します。大会は4年に1回開かれ、その下に中央執行委員会があります。中央執行委員会は年2回開かれて、組織、政治及び教育方針について方向づけをします。次に、執行委員会ですが、この委員会は組合の組織の運営関係の事項を扱っています。また、事務局長の仕事を助けます。