2006年 モザンビークの労働事情

2006年9月27日 講演録

モザンビーク労働組合組織(OTM-CS)
ダミアン・エゼキアス・シマンゴ

港湾労働者組合組織化担当兼OTM-CS若年者コーディネーター

 

組合の現状

 我国にはモザンビーク労働組合組織(OTM-CS)とコンシモという自由独立系労働組織の2つのナショナルセンターある。我々の組織が17のナショナルセンターで最大であり、労働者15万2000人のうち9万1471人を組織している(約10万人の公務員組織は機能不全で我々組織には加盟していない)。OTM-CSには14の組織が加盟しているが、ジャーナリスト、先生は未組織のままである。10の県各々に県代表組織があり、その中に若年層、女性問題担当部局もある。
 我々は社会経済政策を通じて常に社会の発展を目指しており、政府への要求提出はOTM-CSが調整役を果たしている。問題点として、国の労働法は整備されているものの、実際の管理・監視機能がないため、労使間での協約締結を重視している。三者構成の労働協議委員会を通じて使用者側に要求を提起できるようになった。
 昨年から労働法の見直しが進められ、政府は今年中に議会上程(法制定)を画しているが、これには労働条件上さまざまな改悪が盛り込まれており、我々はロビー活動とともに、抗議ストを準備している。もう一つの懸念は、猛威をふるっているHIVエイズの問題で、予測困難なため問題発生後に対応措置をとっているが、組織強化して予防措置をとれるようにしたい。その他の分野での活動としては、NEPAT、アフリカ発展機構、PARPAなどを通じて、貧困撲滅、労働者教育活動などがある。
 こうした中で一筋の光は、来年予定のフォーラムで、組合代表と大統領が直接対話をする機会が設けられ、国の主な問題について意見交換し、担当大臣にその意向が伝えられるようになったこと、それから労働運動の結集に向け、化学、石油、燃料、ゴムの労働組合と繊維、靴、革の組合統合、港湾労働組合と鉄道労働組合の統合、農業と林業の組合の統合が検討されていることである。
 最後に、組合にとって脅威となっている事例として、労働運動の著名なリーダーが、金銭欲に駆られて政府の誘惑に乗り、遂には労働大臣になって、敵対するという事態になっていることを挙げておく。