2005年 モザンビークの労働事情

2005年11月16日 講演録

モザンビーク労働組合組織(OTM)
マリアモ イウヌス プンジャ

商業・保険・サービス労働組合中央執行委員

 

 モザンビークは、現在、発展途上国であり、自由で、独立している政党が多数ある国である。しかしながら、私たちの労働組合はすべて、政党から独立して独自の政策を行っている。
 モザンビークの労働組合運動支えているのは3つの柱である。一つ目はCONSILMO独立自由組合連合、二つ目はナショナルセンターに加盟していない労働組合、三つ目は私が今現在組織しているモザンビーク労働組合組織(OTM)、ナショナルセンターである。2004年10月の大会で、私はナショナルセンターにおいて監査機関メンバーの中の第2委員に選出され、2004年12月から任務に携わっている。私の組織の単組レベルは、商業・保険・サービスに従事している労働者の組合である。
 私が選出されてからは、単組レベルであるが、組織化の強化に力を入れており、多くの成果を出しているが、まだまだ企業のオーナーが賛成しないことも多い。その際には、我々は憲法を持っていき、法律の中で組織化は認められているということを使用者に説明し、さらに、労働組合に入ると労使の対話が行われるということを伝えている。
 労働者が、組合員になることを拒むことも多くある。給料が少ないので、その中から組合費を出すのはとても大変な状況であるからだ。彼らには、労働組合員になると企業の中で利益をもたらし、また、彼らの権利を守るのにとても有利だということを説明している。さらに、労働者が組合員になることを勧めるため、我々は教育、職業訓練コースを行っている。私の例をいうと、私は、HIVを企業の中での教育方法について学ぶHIV教育プログラムを受講した。HIVで多くの労働者が苦難を強いられているが、正しい情報がないことから、労働者本人のみならず、家族も貧困に追いやられている状態である。
 OTMは、国際協力を大変重視しているナショナルセンターであり、数多くの2国間の協力関係を行っている。例としては、連合を通じてのJILAFのプログラムである。プログラムを通じ、私は日本に来て、多くの皆様と学びを共有でき、さらに日本の労働組合の運動、日本の国民性など、さまざまな多くの経験を通じて学ぶ機会を得ることができた。
 もう一つ私が参加したのは、イタリアの資金を受けたISCODという労働促進というプログラムである。それぞれの労働者が自身の雇用を確保するためのプロジェクトである。大変インフレ率が高く、労働者が大変な状況なので、このようなプロジェクトはとても有益であった。さらに、プロジェクトを受講後、私のところまで来てそのプロジェクトがどのように実践されているのかの調査も行われ、そこでは、プロジェクトのみならず私個人の調査も行われた。
 OTMは、労働者を支援するために数多くのプロジェクトを行っている。特に、私の国では賃金がとても低いので、最低の必要品を維持するのも大変な状況である。さらに厳しい状況にあるのは、融資を受けるのがとても難しいことである。
 私は、労働組合運動の全体像を、ナショナルレベル、インターナショナルレベルでどのように行われているかということを学び、それをもとに労働者のために闘っていきたいと思っている。