2004年 モザンビークの労働事情

2004年2月18日 講演録

モザンビーク労働組合組織(OTM)
ジト イザク マシャーバ

モザンビーク労働組合組織 事務局長補佐 兼 青年委員

 

国内の状況

 ジト・イザク・マシャーバと申しましてモザンビーク労働組合組織で事務局長補佐兼青年委員会の委員をしております。
 JILAFの招聘プログラムで2001年と2003年に来日した先輩が、おそらくOTMの活動、政治経済情勢などについて報告している思いますので、それらについては省かせていただきます。多分先輩は、モザンビークが背負っている危機、幾つかのセクターの危機的状況についても報告していると思いますので、その分野も省略させていただきます。
 ご存じかもしれませんが、モザンビークではカシューナッツが主な産業でありまして、多くの労働者を雇用している産業です。その産業が大きな危機に直面しております。
 モザンビークの大きな問題は貧困問題であります。モザンビークは独立後、16年間内戦で苦しみました。その間の経済は停滞していました。1992年に平和協定が調印され、それ以降は多くの海外企業が投資をし始めてきました。

OTMの活動方針及び具体的な活動

 モザンビーク労働組合組織(OTM)は政党に所属しておらず、OTMには独自の規約を持つ14の全国的な産業別組織が加盟しております。最後の大会は2002年に行われました。OTMは、組織の財政運営について自治権を有し、財政は加盟組織からの会費と国際労働組合組織からの支援により維持されています。
 OTMの活動の重点は、労働者の利益の擁護、社会保障の拡大、雇用の確保など労働者のよりよい生活を目指して闘うことであります。OTMに加盟している組織、さらに地方レベルの組織を支援し、社会的対話を促進していくことにも重点を置いております。
 OTMは貧困根絶のためのプログラムも広く公表しております。この貧困根絶のためのプログラムというのは、ICFTUでも話されている貧困層根絶のためのプログラムですけれども、これも公表していき、そのプログラムに沿った活動を展開しております。さらにインフォーマル・セクターに従事している労働者を対象にした全国組織を設立して、児童労働を防止する構造を地方レベルで組み立てることを図っております。最低年齢に関するILO138号条約と児童労働廃止を規定した182号条約を公表して普及に努めています。さらに、男女平等の推進も目標の1つであります。
 これまで行ってきた活動に、1998年8月に制定された法律98.8と2002年5月に制定された法律2002.5に関する活動があります。98.8というのは労働法に関する法律で、2002.5というのは、HIV/エイズに感染しながら章労している労働者に関する法律ですが、これらの法律の普及活動を幅広く行っております。
 今後の活動といたしましては、インフォーマル・セクターに従事している労働者向けに、地方レベルで組織化の活動を行います。ほかに、社会保障に関する法律89.5の見直し、労働法に関する法律98.8法律の見直しでも活動を展開する予定です。