2001年 モーリシャスの労働事情

2001年9月12日 講演録

モーリシャス労働会議(MLC)
ダネシュワーディオナレン

運輸機関従業員組合委員長

 

国内の状況

 EBLという大きな企業と輸出加工区の閉鎖によって、大量の解雇が出ました。外国資本が我が国を離れ、民族資本も流失しています。その理由は、我が国の労働賃金が高くなったために、外国資本や国内の起業家がモザンビークやその他のアフリカの国へ出てしまったためです。最近になって、3つの砂糖工場が閉鎖され、それによって6,000人の労働者が解雇されました。
 もう1点は、1973年につくられた労働法が改正中です。そして、日用品を始めあらゆる物価が急騰しています。これに対処するために幾つかのコンサルタントと、物価をどのように抑制するか協議中です。さまざまな公共セクターの民営化が進んでいます。既に、電気、郵便事業、ヘルスケアなどが民営化されました。また社会保障にもいろいろ問題があります。特に年金の場合は、2030年には年基金が破産するといわれています。これ以上年金が払えない状態です。

MLCの活動方針

 1.MLCは、賃金保障に関する政労使三者委員会のメンバーであり、2カ月ごとに財務大臣と協議をしています。2030年には老齢者への年金が払えなくなることで、ますます老齢化する人口に対処するための協議も行っています。
 2.砂糖産業。3.公共サービス。4.教育の改革。6年であった教育を12年に延長する計画があります。我が国では、インド系の言葉、フランス語、アラビア語、その他多くの言語が使われており、教育改革は非常に難しく、今年中はこの改革と取り組んでいきます。
 このような活動方針を実現するための具体的な活動として、毎月、セミナー、研修会やワークショップを開催しています。また、記者会見や宣伝活動を行っています。月に2回、関係大臣と会合を持ち、主要な議題について討議をしています。マスミーティング――これはたくさんの大衆を対象にしたものですが、パブリック・デモンストレーションも行っています。反グローバライゼーションのデモンストレーションですが、非常に大規模なものを今年の11月9日に予定しています。