2002年 ボツワナの労働事情

2002年6月19日 講演録

ボツワナ労働組合連盟(BFTU)
サイモンカオガナン

全国一般労働組合書記長

 

BFTUの活動方針

 結成は1977年。そのときは5つの組合のみが参加しました。現在の組合員数は7万5,000人です。BFTUはSATUCC(南部アフリカ労働組合調整協議会、およびICFTUに加盟しています。BFTUの職員数は12名です。
 直面する問題として、先ず資金不足が挙げられます。BFTUは資金面において、これまでドナーによる寄附金に頼ってきましたが、ドナーの関心が我が国から南アフリカ、モザンビーク、ジンバブエに移ってしまい、したがって、現在の財源は組合費に頼るしかない状況です。
 次の問題は、労働法制の問題であります。ボツワナ政府は、これまでさまざまなILO条約を批准してきましたが、それが実際に適用されていないという問題があります。具体的に述べますと、例えば公務員には組合を結成する権利が認められていません。また選挙で選ばれた労働組合役員は、フルタイムで労働組合に専従することが認められていません。
 1997年に政府は12のILO条約を批准しました。BFTUはICFTUなどの国際組織の協力を受けて、それらの批准に向けて長い間闘ってきました。政府による労働法制の改正には長い時間がかかりましたが、ILO条約の批准は、より労働者に優しい法律を実現するための杵柄になったと言えると思います。
 現在、BFTUは労働組合の統合に取り組んでいます。戦略的な面から見ても、小さな労働組合を統合して数を減らしていくほうが好ましいと考えています。ボツワナの人口は約160万人ですから、労働組合をまとめて、現在21ある労働組合を最低でも9つにまで統合していこうと取り組んでいます。