2004年 ケニアの労働事情

2004年6月16日 講演録

ケニア労働組合中央会議(COTU)
フランシス ブシュル ワンガラ

ケニア砂糖プランテーション労働組合 事務局長兼中央執行委員

 

 ケニア労働組合中央会議(COTU)はケニアの労働組合のナショナルセンターです。
私が事務局長をしているケニア砂糖プランテーション労働組合はCOTUに加盟する産業別組織です。この組合における私の日常活動について簡単にお話しします。
まず最初の活動は組織化です。組織化にはまず組合員との会合が含まれます。労働組合に加盟することの重要性について、組合員を教育します。また、未加盟の労働者に対しては、加盟することの利益について話をします。
第2の活動は、私たちの加盟組合員のいる企業において、その経営者に労働組合を認知させる協定、すなわち認知協定を結ばせる活動です。これは、ナショナルセンターの組織拡大運動により労働組合に加盟することになった労働者を対象にしています。法律に従って認知協定を結ばせるわけですが、この協定は企業で働く労働者の少なくとも51%を組織化しないと調印に至らないことになっています。
第3の活動は、経営者と交渉するときの団体協約案を作成することです。この案に盛り込む内容については、もちろん予め組合員から意見を聞くことにしています。
第4番目に、私は労働組合を代表して砂糖産業10社と団体協約に向けての交渉を行います。この団体協約は、通常、2年ごとに改定されています。
第5番目の活動は、労使紛争が発生した場合に、通常の紛争解決機関が存在しますが、そこで解決できなかった紛争に関して、労働裁判所に持ち込むことになるわけですが、その裁判所で労働側の代表を務めます。現在係争中のものが1件あり、日本から帰国したその足で裁判所に参らなければなりません。
第6番目の活動は、児童労働、HIV/エイズ、貧困撲滅計画等に対処するための教育活動を企画・運営することです。
最後の活動は、これは国際会議で労働組合を代表して参加することです。そこで、国際産業別組織とのネットワークを構築いたします。これはアフリカ地域、それから国際の両方のレベルにおいてです。そういうところではいろいろな決定がなされますので、労働組合の代表として出席することが事務局長として求められているのです。