2005年 エリトリアの労働事情

2005年6月22日 講演録

エリトリア全国労働組合同盟(NCEW)
マアザ ミケル オクベ

運輸・通信労働組合連盟 副議長兼NCEW執行委員・女性委員

 

エリトリアの労働状況

 30年におよぶエチオピアとの国境紛争の解決に向け、エリトリアとエチオピアの両ナショナルセンターはICFTU-AFROを仲介にして重要な役割を果たした。しかし、エリトリアの経済はこの国境紛争によって深刻な影響を受けた。エリトリア全国労働組合同盟(NCEW)は長期計画(2004-2008)を策定して困難な環境の中で活動を展開している。その長期計画は、[1]組織化を積極的にすすめ27万の組織人員を5年以内に80万人に達成、[2]全組合員の訓練プログラムと女性労働者訓練プログラム、[3]協調的労使関係と三者構成主義、[4]協同組合の推進、[5]組合スタッフの能力向上である。
組織化をすすめて労働者共通の問題に対して労働者が共にたたかうよう運動する。その結果生産性向上と賃金アップ、さらには貧困の軽減を目指すもの。訓練プログラムはモデル労働協約をもとにした団体交渉訓練、労働法の徹底、職場およびコミュニティーを含めた安全衛生教育、HIV/AIDSに関する啓発活動(そのトレーナー養成と感染者のケアーと支援および職場レベルの委員会の設置が含まれている)。女性労働者訓練プログラムでは識字率の向上、平等とジェンダーについての啓発活動が挙げられる。ILO、ICFTU、NGO、GUFとの連携強化が協調的労使関係と三者構成主義に関わる活動である。協同組合活動は食品の安全性と生活水準の向上等のために推進するものである。しかしこの長期計画実現に向けて克服しなければならない課題は、人材不足、協同組合の独立性、財源不足、訓練施設の不足である。