2007年 ルワンダの労働事情

2007年11月14日 講演録

ルワンダ中央労働組合(CESTRAR)
Mutsindashyaka Andre

 

ルワンダ労働運動の概要

 CESTRARは1985年に設立。現在、職業別組合が18個、組合員数7万人で、これは労働人口の1.75%にあたる。
他の二つナショナルセンターは、ほとんどゼロ%に近い。
かつては、一党独裁主義のもとに構造が中央集権化されており、当時の政府与党MRNDによって支配されていた。
1991年に複数主義が導入され、CESTRARはこの流れを受けて独立を宣言し、現在、独立した組織となった。その時期を、まず自由な労働組合、政治活動の民主化・自由化の始まりと位置づけることができる。
1992年に法人資格をとったが、当時はまだ労働者は自由な労働運動についての意識が十分に持てていなかった。1994年の内乱で労働運動そのものが大変不安定になり、多くの労働運動指導者、組合員が殺害され、多くの資産等が破壊された。この悲劇の時代の後、何とか生き延びた他の労働組合の責任者たちが集まって、新たな労働運動を始め、1996年、全国労働組合第5回定例大会を開くことができた。
2001年第6回定例大会では行動計画(アクションプラン)を採択。自由で独立した組合指導者の選挙を行うことが承認された。
また、2005年の第7回大会では、[1]計画化(プラニフィケーション)の精度向上。[2]組合費の徴収、運営を活性化、組合員動員とその方法を改善。[3]組合員募集、教育、組織化の制度強化。[4]コミュニケーション・システムの向上。[5]政治への参加及び労働者保護制度の強化などの方針を採択。そして、これらを実現するため更に[1]労働者の社会経済的な条件の向上[2]組合活動活性化により労働者間の連帯を強化する。具体的には[1]教育研修と情報提供。[2]社会経済システムの構築。[3]労働基準・労働法の策定、遵守、管理。[4]法制度上、労働者を保護することを掲げた。

センジュスメリについて

 私の出身組合センジュスメリという組合は、1991年設立。教員、ジャーナリスト、医療関係者、技能関係者、本屋、インフォーマルセクターでの分野、そしてその他のプライベートセクターの労働者が加盟する18の組合で、現在組合員数6,000名。
2004年、センジュスメリは法人資格取得、書記長1名、副書記長4名で国内すべての地域を代表している。
大きな目標としては、[1]すべての企業における組合員の権利保護。[2]労働協約の締結。[3]組合費として給与の1%納入などを掲げ、2007年1月から着手しており、[4]加えて組合員のための失業基金についても検討を始めることにしている。

労使関係及び労使紛争について

 ILO条約は、基本的にすべての条約を批准している。2007年2月と3月、ルワンダ史上初の社会的選挙、すなわち多くの企業での組合員役員選出、新設されたCNT(全国労働評議会)に労使の代表を送るため、その候補者を選出することなどである。
現在、社会保障関係法はあるものの、経営者の中には、正確に従業員のことを申告しない者がいるため、この法律そのものが改定作業中で、私たちは労働監督官の権限強化を希望している。
さまざまな困難はあるものの、労働法典により組合活動は保障されているが、これも現在改定作業中で、この改定について、政府、CESTRAR、そして経営者団体との話し合いが行われている最中である。
運動上の困難な問題としては、組合に対する権利侵害、例えば、組合役員/責任者の逮捕、スト禁止、スト突入前に調停委員会に許可申請せねばならないが、調停委員会でスト申請処理が中断されたままになっているなどがある。
直面する問題は、大変熱心に労働運動を展開しようとしているが、残念ながらその手段、方法がなくて、資金的な脆弱さに加え、組合指導者への経営者からの脅迫や圧力が加えられていることである。