2004年 ルワンダの労働事情

2004年7月14日 講演録

ルワンダ中央労働組合(CESTRAR)
ベティー シャバイル ウテイエ

保健衛生関連労働組合 社会対話・法律担当全国書記

 

CESTRARの取り組み

 ルワンダのナショナルセンターであるルワンダ中央労働組合(CESTRAR)は1985年に設立されました。当時はMRNDという政党の1党支配の時代でした。1991年にCESTRARは政党からの独立を宣言し、その規約を改定しました。この時が本来の自由な労働組合運動の始まりであり、政治的な圧力から解放された時でした。1992年、法人としての資格を得ることができました。ただその時期は、まだ一般の労働者の自由な労働組合運動についての意識はそれほど高いものではありませんでした。
1994年にルワンダでは虐殺事件と呼ばれている大流血事件が発生し、不安定な状況がさらに悪化することになりました。多くの労働組合指導者、あるいは組合員が失われることになりました。それまで受け継いできた財産が破壊され、また略奪されたのです。
2001年に漸くCESTRARの第6回大会が開催され、新しい役員を選出することができました。
現在、ルワンダには4つのナショナルセンターが存在します。中でもCESTRARが最も代表的な組織です。先ほど申しました内乱あるいは大虐殺事件により、多くの組合員が失われました。現在、加盟組合員数は7万8,000人しかおりません。CESTRARの責務は労働者の義務と権利を明確にし、その権利を促進することです。そして、職業的な利益あるいは労働による利益を守ること、労働者の社会福祉を図ること、そして法制面、教育や社会経済面においてさまざまな分野で活動しています。国の財産の公正な分配のためにCESTRARは闘っています。
現在、主に8つの分野でCESTRARは取り組んでいます。
まず加盟組合員、また非加盟労働者の組織化とCESTRAR加盟への呼びかけです。経営者や行政府に関連して、また法律分野での助言や支援を行うことです。労働組合権についての啓蒙、労働組合への参加キャンペーンを展開しています。
さまざまな労働者教育のために特に人権、労働者の権利、また国家の発展への支援をテーマとして、セミナーなどを開催しています。それから、CESTRARに加盟している組合の能力強化を行っています。また、さまざまな分野で開催される会議、行政府や立法府、経営者、民間部門などで開催される会議に対しても参加しています。すなわち労働者の権利に直接的、あるいは間接的にかかわる問題についての討議に参加しています。
それから社会的インフラ、例えばミニ銀行の設立、労働者のための薬局の開設、クリニックの開設、食堂の開設など、社会的インフラの整備にも努力しています。民主主義と人権尊重のための闘争も展開しています。特に労働者の権利のための闘争を展開しています。社会の総合的な発展のために不可欠な闘争と理解して、私たちは運動を展開しています。
CESTRARは、女性の労働への参加も促進しています。労働人口の30%が女性であることからも、私たちは特に労働組合運動、さまざまな政治的、あるいは組合活動に女性が活躍する場が多く残されていると女性労働者に呼びかけています。