2003年 ルワンダの労働事情

2003年11月12日 講演録

ルワンダ中央労働組合(CESTRAR)
アフリカン ビラボネイ

国営企業職員労働組合 情報・通信・国際担当副事務局長
CESTRAR 組織担当

 

国内の状況

 ルワンダは、アフリカ中部の山岳地帯に位置している、海抜1500メートルの小さな国です。国土の面積は、26万3,000平方キロメートル余りで、周囲は、ウガンダ・ブルンジ・タンザニア・コンゴ民主共和国などの国に囲まれています。
「ルワンダ」、という国名は「千の丘の国」という意味です。気候は、熱帯性気候で、人口は880万人です。ですから、人口密度は非常に高く、1平方キロメートル当たり330人となっています。人口増加率が2.8%、国民1人当たりの総生産は250ドル、エイズの感染率が11.1%、世界で最も貧しい国の一つです。経済活動は主に農業で、人口の92%が農業に従事しています。
ルワンダは、2つの民族からなっており、この2つの民族が大変対立的闘争を繰り広げています。特に、1994年には虐殺事件があり、わずか3カ月の間に100万人が虐殺された事実があります。

CESTRARの活動方針

 私のナショナルセンターは、セストラルといいます。1985年に設立された職業別組合の1つです。当時は、政府与党に支配されていました。1991年、国の複数政党主義の導入により、セストラルは政治・政党からの独立を宣言しました。これにより「自由な労働運、動」が始まったといえます。我々は、一切の政治的な圧力を排除しています。1992年、セストラルは法人としての資格を得ました。ところが、労働者の間には、まだ「自由な労働運動」の意識が浸透していません。
次に、セストラルの目標についてお話しします。セストラルは、職業別労働組合として、社会、法体制、そして国民の財産にふさわしい組織として、さまざまな差別をなくし、公正な成果の分配を目的とします。また、その職務として、すべての労働者を代表しております。また、労働者の権利を堅固なものにすること、社会福祉を実現し労働者の利益を保護することも目的としております。
目的の中には、2つ大きなものがあります。第一に、労働者の社会的あるいは経済的条件の改善、第二には、労働組合の活動を通じて労働者の連帯を強固なものにすることです。
具体的な綱領は、規約の尊重とさまざまな政策あるいは制度の充実・拡充、法律の面から労働者への支援、労働者を代表すること、労働者の保護を法律の面で充実すること、職業教育と情報教育を進めること、社会経済部門について、社会経済協同組合を設立することです。
次に、組織についてお話しします。セストラルは16の組合を加盟組合として持っております。また、セストラルに加盟を希望する組合がおよそ20組合あります。セストラルの構造は、全国大会、全国執行委員会があり、地方・地域のレベルでは地方大会、地方執行委員会、企業レベルでは企業内大会と企業労働委員会があります。