2004年 ナイジェリアの労働事情

2004年6月16日 講演録

ナイジェリア労働会議(NLC)
ミムナ マーサ アクス

ナイジェリア繊維・衣料・縫製労働組合 組織局長

 

 私が所属するナイジェリア繊維・衣料・縫製労働組合は、ナイジェリアの労働組合のナショナルセンターであるナイジェリア労働会議(NLC)に加盟する産業別の組織です。繊維産業関係の職場における管理職以外の労働者の組織化をしています。その組織において、教育担当の役員を務めています。
日常活動ですが、繊維産業関係の労働者と労働組合員は訓練、教育が不足していますので、教育計画を立て、これらの組合員の訓練計画を実施しています。また、そのような計画を実施したら必ず報告を作成し、それを事務局長に提出します。
組合の機関誌「ザ・テキスタイルワーカー(繊維労働者)の発行にも協力してい」ます。この機関誌は、四半期に一度発行されています。
もう一つの活動は、組織内での女性活動の調整です。女性労働者が労働組合運動にもっと活発に参加するようにするために、さまざまなデータを集めています。女性組合員の組合で占めている地位、教育程度、将来の期待等についてデータをつくり、それを活用しながら組合の活動への参加を促しています。
繊維産業の女性労働者で労働組合の活動に参加している労働者は非常に少ないのが現状です。全体の組合員数は4万8,000人ですが、その5%しか女性は占めていません。そこで、女性労働者のみを対象にした特別プログラムをつくっています。
さらに、もう一つの活動は、繊維産業において労働災害が起こったとき、あるいは、その他の労働安全衛生に関する問題が起こったとき、その記録を取り、いつもそれを最新のものにしておく活動です。繊維産業では、ほとんどの経営者が、工場における守るべき法律を守っていないため、労働災害が頻繁に起こっています。例えば、機械に防御器具がついていない、労働者が身を守るための防具もつけさせてもらっていない、そのため災害が数多く起こっているわけです。
それから、苦情処理の記録を取ること、組合員全員についてのさまざまな統計を記録しておく活動も行っております。
また、繊維産業における賃金、さまざまな給付や手当てに関する記録、いろいろな職種の分類についての記録、仕事の成果・実績の動向等についての記録も取っています。
ナショナルセンターのナイジェリア労働会議(NLC)には州毎に評議会を設置しています。日本には県がありますが、ナイジェリアでは37の州があります。それぞれの州に評議会が設置され、私の場合はカドナ州の評議会の女性委員会の書記も務めており、さまざまな訓練計画を調整しています。
この女性委員会のほとんどの委員は、それぞれの産業別組合での任務を持っています。つまり、この女性委員会では専従では働けないということです。そこで、それぞれの委員の日程をうまく調整し、女性委員会の会合を持つようにしています。
女性委員会は様々な活動の中の一つとして、国際女性デーの日にいろいろなイベントを行います。病院訪問、孤児院の訪問、刑務所を訪問して女性の患者、収容者と会い、みんなで作ったさまざまな贈り物をしたり、女性としてのさまざまなニーズについて話をし、彼らがもっと活発に参加するよう促します。