2001年 マダガスカルの労働事情

2001年7月25日 講演録

マダガスカル労働組合連盟(FMM)
エルミンラコトアリヴェロ

マダガスカル労働組合連盟青年労働者委員会副委員長

 

国内の状況

 マダガスカルには労働組合組織が150あります。そして、特に重要なのがマダガスカル労働者会議(CTM)です。加盟組織は6産別、13地方組織です。また、CTMによって、政府、使用者、経営者との3者構成会議を構成しています。
労働組合組織の中には政治的な活動をする組織と政治的な活動をしない組織があります。私どもの組織は政治的な活動を行いません。現在政府と協働して、貧困を撲滅する戦略を進めています。これは特に地方分権化を図りつつ、労働者、国民の生活水準の向上を図る戦略です。
それから、経済の自由化、国営企業の民営化、特に運輸、通信などの関係の企業の民営化が図られています。すなわち現在まで46の公共企業体が民営化されました。例えば燃料公社、航空公社等の公共企業体、国営企業体が民営化されました。
マダガスカルの産業構造について若干話したいと思います。非常に経済構造は脆弱で、産業労働者は人口の4%に過ぎません。しかも産業構造はほとんどが中小企業です。また、現在、アフリカとヨーロッパとの合弁企業があり、85%の労働者を雇用しています。そのうちの80%が女性です。
FMMで現在特に力を入れているのが、労働者教育と組織化です。また、労働組合運動の指導者の教育にも力を入れています。マダガスカルは農業国です。ほとんどの経済活動が農業に依存しています。農産物は、バニラ、ジロフという香辛料、コーヒーが主な産物です。
輸出用産物は、鉱物資源、グラファイトなどです。水産物の輸出も非常に伸びています。エビ、カニ、ラングスト(エビの種類)です。特に日本向けの輸出が伸びています。
ILO条約29号、87号、98号、105号、111号、138号を批准しています。