2006年 ガーナの労働事情

2006年7月5日 講演録

ガーナ労働組合会議(GTUC)
Ms. アマンクワ・ジョージーナ・オポク

 

 ガーナは、西アフリカに位置する国であり、その国境はコートジボワール、トーゴ、ブルキナファソ共和国に接している。人口は、約2000万人であり、労働力人口は約850万人、その90%に当たる人々はインフォーマルセクターで従事している。
ガーナ労働組合会議(GTUC)は、17の組合で構成され、これらの組合は憲法の枠組みの中で、法的に認められた管轄内の地域において自らの活動を行う独立した組織である。
1992年のガーナ憲法公布の時から2003年の労働法651号までは、GTUCが唯一のナショナルセンターであった。
現在は、他のナショナルセンターも存在しており、ガーナ労働連盟(GFL)などがある。
現在労働運動が直面している課題はいくつかあるが、まず所得が低いことである。これまでの低い生産性と相対的に低い所得という問題がずっと存在してきた。政府や経営者は、常にこの低い生産性の原因を労働者のせいにしているが、逆に労働者は政府や経営者のせいにしている。これらの理由としては、必要な社会的インフラストラクチャーが国内に整備されていないので、これが整備されれば生産性もより向上されると思う。
また、社会保障を受けられる人々の割合が低いことでも問題になっている。社会保障基金に加入している人々が100万人に満たない。これはインフォーマルセクターで働いている人々が社会保障基金に加入していない結果である。
労働者が受けている恩恵は、社会保障基金以外にはあまりない。最近の労働者はより大きな保障を求めているが、大部分の労働者がインフォーマルセクターに属しているため、将来はあまり明るくない。
2003年の労働法の発布以来、労働組合が分裂してきた。現在は、5人集まれば労働組合を結成できることになっている。
しかし、多くの工場が閉鎖され、多くの職場が失われている。この事実により、組合員が減ることになった。それに伴い、インフォーマルセクター部門でも、仕事がなくなり組合員も少なくなっている。最近GTUCは、組合規約を修正した。この修正により組合員を増やすための戦略にもとづく新たな展開を行うことになる。
GTUCの中にインフォーマルセクターの労働者を組織するための部署ができた。また、若年労働を組織化するための部署も存在している。これは、新しい労働法により設置されたものである。
GTUCは、男女平等を組合活動の主流にするため、組織の構造を変えている。どの組合活動の中にも女性が積極的に参加すべきだと奨励されており、近い将来、全国的組織の中で高い地位や立場に女性が進出すると考えている。