2010年 コンゴ民主共和国の労働事情

2010年2月19日 講演録

コンゴ民主共和国民主労働組合同盟(CDT)
ジョセフ モイズ カンブル ンコンコ ムワナヤナボ

コンゴ民主共和国民主労働組合同盟(CDT) 広報・教育・情報担当局長

 

1. 労働情勢(全般)

 コンゴ民主共和国はアフリカの中央部に位置する大きな国で、首都のキンシャサは政治と行政の中心地である。
国内には現在450を超える組合組織があり、劣悪な社会経済状況の中で活動している。労働事情は危機的な状況である。

2.労働組合が現在直面している課題

 コンゴ民主共和国全体として直面している課題は、

  1. 労働組合の数が多すぎること。(現在480の組合がある)
  2. 失業率が大幅に上昇中であること。
  3. 国家の雇用政策が明確に打ち出されていないこと。
  4. 社会的、人間的な観点に根ざした賃金問題の取り組みがなされていないこと。

 そして、1. のうち、350以上の組織が雇用・労働・社会保障省に登録されており、44の組織が公務省に登録されているが、細かく分裂していること。その結果、活動の統一性が欠如、脆弱化し、さらに、あらゆる種類の裏工作の対象となって、組合活動が非常に悪い状況にある。

3. 課題解決に向けた取り組み

 組合の力を失わせる分裂状況において、ITUCに加盟している我が国の三大組合組織であるCDT、UNTC、CSCは、国際規程に認められた組合の多様性の原則を維持しながら、組織統合に向けた共同行動を開始した。
CDTの一番の課題は、組合員数をさらに伸ばしていくことであり、広大な国土の隅々まで労働組合を作っていくことである。そして、次の課題は、組合員の労働教育であり、労働組合員と活動家のためにより良い教育を提供していくことである。
労働組合組織の統合に向けては、国外組織の協力が重要である。ITUC、ILOおよびその他の強力な組織、中でもJILAFと連合(日本)は最高の位置にあり、最も期待されている。