2005年 コンゴ民主共和国の労働事情

2005年11月16日 講演録

コンゴ民主共和国全国労働組合(UNTC)
マトゥイクル イノッサン ツンブ

副事務局長

 

 私は、コンゴ民主共和国、旧ザイールのコンゴ民主共和国全国労働組合(UNTC)からきた。
UNTCは、当時あった幾つかの組合が統合し1967年6月23日に設立された。かつては、このUNTCだけが唯一の労働組合だった。役員の選出に関しては、非常に民主的な方法をとっており、2004年12月には第5回大会が開かれた。
私どもの組合には職員が400人いる。19の職業別組合が単組として構成されており、それに加えて、5つの特別地域組合がある。我が国には現在、256のナショナルセンターがあり、UNTCはその中で最大のナショナルセンターである。
主な活動としては、労働組織の拡大である。現在、私たちのナショナルセンター支援により議員を送り込んでおり、1,394議席中の470議席をしめている。他の活動としては、個別的労使紛争への支援・保護である。労使間あるいは三者での団体交渉、それからストの組織を行っている。現在、私たちの国では私たちのナショナルセンターの指導・組織により公務員がストライキに入っている。大会については、全国レベルでの執行委員会と単組における執行委員会がある。組合員研修については、特に労働組合教育及びエイズに関しての教育研修に力を入れている。労働組合員を支援するための経済、社会の活性化として、UNTCは、大きなレストランを経営すると同時に、11の診療所を運営している。
私たちの直面している問題は、特に国に11ある地方での組合活動が困難におちいっていることである。私達の国の面積は、234万5,000平方キロメートルであり、輸送手段、交通手段、あるいは通信手段が欠如しているためである。金銭的な問題により、組合員への教育研修が行えないこと、あまりにも組合が多いために、組合間のコミュニケーションがとれないこと、ナショナルセンターとして256あるが、そのうち政府から認められているのは12ナショナルセンターだけであることも問題である。農村部あるいは地方での組合員の近代化、特に資金的な問題、あるいは設備・情報機器の不足により近代化が図られないこと、組合に予算がないため、新しい職員を雇うことができず、若返りを図ることができない状態であることも問題である。運営している11の診療所が、内戦のために、使えなくなってしまっていることも問題である。