タイの職場のおけるHIV/AIDSトレーナー育成プロジェクトフェーズ3

 国際労働財団(JILAF)は外務省「日本NGO支援無償資金協力」からの資金提供を受け、「タイの職場のおけるHIV/AIDSトレーナー育成プロジェクトフェーズ3」をスタートし、その最初のセミナーを12月20~22日に、タイ・サムットプラカーンで開き、合わせて46人が参加した。今回、同プロジェクトの第1期生を対象とした「フォローアップセミナー」、また第2期生には「労使関係プランニングセミナー」を実施した。2009年3月からスタートした同プロジェクトは2011年7月をもって終了とする。

労使プランニングセミナー
 第2期生を対象とした「労使プランニングセミナー」を12月20~21日に開き、21人のトレーナーが参加した。
 はじめに主催者を代表してITUC-TCを構成する4組織の中で、全国民間産業労働者会議(NCPE)に所属するタワチャイ事務局は「JILAFとの協同ではじまったHIV/AIDSトレーナー育成プロジェクトは、第1期生および第2期生のトレーナーが育ち、職場でAIDSについて感染防止のための正しい知識を職場の仲間に伝えていることをうれしく思う。しかしタイは依然として感染率が高く、この状況を変えるためにも参加者一人ひとりが自ら行動することが重要である。また今回のフェーズ3で多くのことを学び、トレーナーとしてスキルアップしてほしい」とあいさつ。
 次にセミナーでは、NGOの「Migrant Workers&Family」で、AIDS予防教育や感染した社員への支援等の対策を講じた企業に対して、労働・衛生省が承認する「エイズ対応標準機構(ASO)」の申請審査を実施しているピンヨー氏から“ASO取得方法”の説明が行われた。その後、参加者はASO取得には、企業側の協力を求めることが必要不可欠のため、労使協議を実施の行動計画を作成した。

フォローアップセミナー
 フォローアップセミナーが12月20日に行われ、第1期生25人が参加した。セミナーでは東京大学・神馬教授から(1)HIV/AIDSに対しての基礎知識(2)プライマリーヘルスケアの重要性――について説明が行われた。参加者はコミュニティで住民を対象としたHIV/AIDS普及のためのセミナーを実施することから、神馬教授に多くの質問を行い、自国のHIV/AIDSの問題を解決したいという使命感が感じられた。
 次回は2011年3月に第2期生を対象とした中間セミナーを実施する予定である。

日程

月日内容
12月20日第2期生労使協力プランニングセミナー
12月21日第2期生労使協力プランニングセミナー
12月22日第1期生フォローアップセミナー

参加者の様子

NGOからASO取得について説明

東京大学・神馬教授からHIV/AIDSの基礎知識を学ぶ

セミナーを熱心に聴く参加者たち