モンゴル労使関係・労働政策セミナー(5月)

 国際労働財団(JILAF)は、モンゴル労働組合連盟(CMTU)と共催のもと「労使関係・労働政策セミナー」をモンゴル国ウランバートルで開催した。同セミナーは、5月17日~18日に開催され、CMTU傘下8県所在産別・企業別組合役員・モンゴル社会福祉労働省・モンゴル生産性本部他より80名が参加した。
 セミナー冒頭、JILAFは、「経済社会の発展と労働運動の社会的役割」と題する講義を行ない、グローバル化がもたらす労働者を取り巻く変化・変容等の情勢認識を示したうえで、日本の労使関係の変遷・経験(労使協議による協力と団体交渉による対立を調和的に配置)がアジア諸国における多国籍企業を含む労使関係の安定において有用と説いた。
 モンゴルは、豊富な鉱物資源を有し、近年はアジアの中でも高い経済成長(実質経済成長率12%強)を成し遂げている一方、①所得格差の拡大、②高物価上昇(約10%)、③政府の多国籍企業投資に対する非好意的姿勢――などの課題を抱えており、これらの課題解決に向けては、労働組合が中長期的な視点および政策提言能力を持って労働運動を展開することが求められる。
 また、「グローバル化がモンゴル経済社会にもたらす影響」との題目で、エルデンバットCMTU副会長ならびにバトグトット社会福祉労働省中小企業局局長より、それぞれの立場から現下の課題認識と対応方針の説明があった後、ナランゲレル社会福祉労働省労働法専門家による労働法改正(案)の説明があり、①雇用形態の多様化に伴う非正規労働者への適用拡大、②労使紛争解決にあたっての労働裁判手順の簡略化、③労働基準監督制度改革――などが紹介された。
 セミナー2日目には、参加者が4つのグループに分散し、①労働価値、②社会対話の推進、③生産性向上運動、④労働法改正――の4つのテーマについて相互論議し、行動計画の策定/全体発表を行なった後、エルデンバットCMTU副会長より総括的見解を述べ、二日間に亘るセミナーを終了した。

日程

月日内容
05月18日労使関係・労働政策セミナー1日目
05月19日労使関係・労働政策セミナー2日目

参加者の様子

JILAFによる講義

CMTUによる講義

社会福祉労働省による講義

地方産別組合役員による事例紹介

行動計画作成のようす

行動計画の発表のようす