インド INTUC 労働組合主導による労働環境改善事業(POSITIVE)

 国際労働財団(JILAF)は、インド全国労働組合会議(INTUC)と共催で「労働組合主導による労働環境改善事業(POSITIVE)基礎セミナー」を2013年11月23~26日、タミル・ナドゥ州チェンナイ市で開催した。セミナーには、同市の日系事業所を含む13職場より労働組合指導者が各2人、合計26人が参加した。
 本事業は、当財団が外務省「日本NGO連携無償資金協力」の支援を受け、実施しており、インドにおけるPOSITIVEの実施は、2011年度の同州コインバトール市に次いで2度目となる。 
 この事業は、開発途上国でおろそかにされがちな職場の安全衛生に関し、労働組合が主導してその改善に自律的に取り組めるようにトレーナーを育成し、労働安全衛生を向上させることを目的としている。主なプログラムは、①資材の保管と取り扱い②作業場の安全③生産性の向上④福利厚生――の4分野に関し、低コストかつ即効性の高いことから、労働者にとっては学びやすく、経営者にも受け入れられやすいという特徴がある。今後は、2013年11~2014年9月に①4日間基礎セミナー②4日間育成セミナー③1日間職場セミナー④3日間評価セミナーを開催する計画である。
 今回のセミナーで参加者は、前途の4分野に関する基礎知識と現場での実践方法について学んだ。参加者は、このような参加型のセミナーへの出席は初めてであったが、今回の4日間セミナーが終了する頃にはPOSITIVEの手法を身に付け、効果的な改善提案ができるようになった。参加者には、このセミナーの後に職場で実際に改善提案・実践することが期待されており、次回の育成セミナーでは、その事例報告をすることになっている。

*POSITIVE:Participation-Oriented Safety Improvements by Trade union InitiatiVE

日程

月日内容
11月23日セミナー1日目:工場訪問、経営者との対話セッションなど
11月24日セミナー2日目:材料の扱い、ワークステーション、機械の安全など
11月25日セミナー3日目:職場環境、福利厚生、自然環境保護など
11月26日セミナー4日目:行動計画策定

参加者の様子

工場訪問実習

グループディスカッション

ゲームを通じて安全衛生への理解を深める