ミャンマー 労使関係・労働政策セミナー(1月)

 国際労働財団(JILAF)は、建設的労使関係の構築や労使紛争の未然防止を目的とした労使関係・労働政策セミナーを、ミャンマー労働組合連盟(FTUM)、およびITUCヤンゴン事務所との共催で開催した。同セミナーは、1月17~18日に開かれ、労働雇用社会保険省を含む合計97人が参加した。
 冒頭、主催者を代表し、JILAF・團野専務理事は、「当セミナーはミャンマーではじめての現地セミナーである。2008年に民主化へ舵を切り始め、自分たちで問題解決をしていく時代となった中で、このセミナーが有意義なものとなるよう努力したい」とあいさつした後、FTUM・マウンマウン事務局長は、「本セミナーを通して対話を重視した良好な労使関係の構築をめざしたい」と述べた。また、来賓として同セミナーに参加したITUC-AP・鈴木書記長は「自由で民主的かつ独立した労働運動を強化しつつ、政労使が共に良好なパートナーシップを追及していくことが重要であり、そのことがミャンマーの発展を支える」と参加者を激励した。
 続いて、「ミャンマーにおける労働事情」と題し、繊維工場など4企業の組合役員より労使慣行・労使関係にかかる課題の共有があったのち、労働雇用社会保険省 ソー・ナイン審議官より労働法や労働省の重点課題に関する説明があった。
 JILAFからは、「健全な労使関係の構築による雇用と生活条件の向上~戦後の日本労働運動の経過と労使関係の特質~」と題し、グローバル化がもたらす労働者を取り巻く変化・変容などの情勢認識を示したうえで、日本の労使関係の変遷・経験がミャンマーを含むアジア諸国における労使関係の安定において有用であると説明した。また、職場環境の改善に関する講義も行なわれ、参加者からは日本の労働災害制度や良好な労使関係の構築に向けた労働組合の役割などについて質問が出された。
 前述をふまえ、参加者は、「ミャンマーにおける労働環境の改善に向けて」にかかるグループ討議・行動計画作成・相互発表を行なったのち、主催者より閉会のあいさつがあり、二日間にわたるセミナーを終了した。

日程

月日内容
01月15日労使関係・労働政策セミナー1日目
01月16日労使関係・労働政策セミナー2日目

参加者の様子

ITUC-AP・鈴木書記長による開会あいさつ

繊維工場労働組合役員からの労働事情の発表

JILAF・團野専務理事による講義

労働雇用社会保険省による講義

行動計画を作成する参加者

行動計画を発表する参加者