インドネシア 労使関係・労働政策セミナー

 国際労働財団(JILAF)は、インドネシア労働組合総連合(KSPI)との共催で、「グローバル時代における労働組合の戦略」と題した労使関係セミナーを1月28~29日、首都ジャカルタで開催した。セミナーにはKSPI サイード・イクバル会長やKSPI ムハンマド・ルスディ事務局長をはじめ労働組合指導者89人(内女性19人)が参加した。
 また、今回のセミナーでは、インドネシア使用者連盟(APINDO)アディティヤ副会長が初めて参加したことにより、労使間対話が実現する機会となった。
 「グローバル時代における雇用安定と労働組合」、「インドネシアにおける最低賃金法と政治力学」、「建設的な労使関係の構築による雇用と生活条件の向上」――等の講義がKSPI役員および外部講師より行なわれ、賃金と社会保障制度に関する政労使の継続的協議の重要性が強調された。
 インドネシアでは、最低賃金額が最低生計費未満という問題や、全国民を対象とした社会保障制度が未整備という課題などが存在する。これらへの対応は、KSPIの最重要課題であり、問題解決のために労働組合指導者の政策提言能力の強化が不可欠となっている。
 参加者は、講義と相互論議に積極的に参画し、賃金や社会保障に関する労働組合としての提案を作成・共有した。賃金に関しては、生産性向上や利益の公正配分、社会保障制度に関しては、①保障ルールの明確化②医療施設の拡充と医師の増員③診療報酬内容の見える化などを提言し、課題解決に向け積極的に取り組むことを確認した。

日程

月日内容
01月28日労使関係セミナー1日目:
「グローバル時代における雇用安定と労働組合」
「インドネシアにおける最低賃金法と政治力学」
「建設的な労使関係の構築による雇用と生活条件の向上」等
01月29日労使関係セミナー2日目:
「KSPI-APINDOパネル討論」
「相互論議」など

参加者の様子

活発に意見交換する参加者

KSPI-APINDOパネル討論の様子

相互論議の様子