ネパール 労使関係・労働政策セミナー

 国際労働財団(JILAF)は12月12~13日、「労使関係・労働政策セミナー」をネパール・カトマンズにて開催し、64人が参加した。今回のセミナーは、NTUCの他、同じく国際労働組合総連合(ITUC)に加盟しているネパール労働組合総連合(GEFONT)および全ネパール労働組合連盟(ANTUF)から成るITUC-NACと共催する初セミナーとなった。
 本セミナーは「グローバル化における労働組合の役割」を主要テーマに開催され、開会式には、ネパール政府関係者や使用者団体からの参加も得た。
 JILAFからは、「経済社会を支える労働運動の社会的役割」と題した講義を行ない、21世紀の変化をふまえた5つの視点、とりわけ、グローバル化がもたらす労働者を取り巻く変化・変容や労働組合の役割などを課題提起したうえで、日本の労使関係の変遷・経験がアジア諸国における多国籍企業を含む労使関係の安定に有用と説くと共に、①ひとり一人の生産性向上を通じた企業収益改善への協力と建設的労使関係の構築②前①を通じた公正な労働者配分と労働諸条件の維持・向上③企業の中・長期的発展と雇用の安定・確保④労働組合執行部の適切な状況判断⑤社会経済の発展と国民生活向上をめざした政治情勢の安定と政策制度の実現⑥ナショナルセンター間による連携・労働運動の結集――などを強調した。
 一方、現地講師からは、「ネパールにおける社会保障」、「ネパールにおける労使関係とグローバリゼーションへの労働組合の役割」、「改正労働法」などについての講義が行なわれた後、ネパール労働運動の結集に向け、社会的課題への対応に関するグループ討議・発表が行なわれた。
 参加者からは、「組織の壁を越え、三組織が参集し、国家の成長や労働者のための政策を相互学習・論議できたことは有用であった」、「建設的労使関係の重要性などを組織に水平展開したい」などの感想が寄せられた。

日程

月日内容
12月12日労使関係・労働政策セミナー1日目
12月13日労使関係・労働政策セミナー2日目

参加者の様子

講義を行なう團野専務理事

グループ討議の様子

代表者によるグループ発表