先進国チーム

2月16~2月22日の日程で、先進国チームを招聘した。フィンランドから1人、オランダから2人の2ヵ国2組織から3人の参加となった。

 今回の招聘プログラムは、国際シンポジウムの開催が大きな目的のひとつであった。テーマは「働き方を含めたこれからの生活モデルとそれを支えるセーフティネット」で、労働政策研究・研修機構(JILPT)の西村研究員の基調講演では、限定正社員という働き方、またそれを導入するメリットやデメリットなどについて課題提起があった。
 その後、日本、フィンランド、オランダの3ヵ国からの報告があった。最初に、連合総研・小島主幹研究員が「日本の社会保障制度の課題」について報告を行ない、非正規雇用の増大、その結果としての格差拡大、貧困という課題に対して、今、日本は早急に第2のセーフティネットを整備する必要があることを強調した。
 続いて、フィンランド労働組合中央組織(SAK)のイルッカ・カウコランタ氏より、セーフティネットや社会保障制度の第1の目的は、貧困の解消であり、幸福追求のための権利として存在するものだが、それだけではなく、国の経済成長を促進するのに非常に有効なものとなっていること、例えば、育児介護など、国の支援制度を充実させることが、雇用の継続・促進につながり、社会を活性化させる――などの報告が行なわれた。
 続いて、オランダ労働組合連盟(FNV)のヨシー・ドゥ・ラング氏から、オランダのパートタイム労働、いわゆるオランダモデルの紹介を中心に報告を行ない、労働条件、法的権利、社会保障等の面で、フルタイム労働とまったく差異のないオランダのパートタイム労働は、仕事と家庭を両立させる生活スタイルに非常に適した働き方となっていること、また高い生産性を上げていることなど、パートタイム労働がオランダ社会に大きなメリットをもたらしていることが報告された。
 最後に、連合総研・小島主幹研究員のコーディネートの下、招聘参加者全員と連合・高松雇用法制対策局長を加えてパネルディスカッションが行なわれた。なお、今回のシンポジウムには、労働関係者、研究者など50人が参加した。
 シンポジウム以外のプログラムとしては、連合を訪問し、社会保障政策等の意見交換を行なった他、UAゼンセンの協力を得て、武田薬品工業湘南研究所を訪問し、施設視察や武田薬品労働組合との意見交換を行なった。これらを通じて、招聘参加者は、日本の労働情勢を始め、日本が現在抱えているさまざまな課題について理解を深めることができた。

今回ご協力いただいた関連機関一覧

UAゼンセン武田薬品工業株式会社
武田薬品労働組合

皆さまどうもありがとうございました。

先進国チーム参加者

フィンランド労働組合中央組織(SAK)

1.氏 名Mr. Ilkka Kaukoranta
イルッカ カウコランタ
 所 属フィンランド労働組合中央組織(SAK)
 役 職エコノミスト
 組合歴7年

オランダ労働組合連盟(FNV)

2.氏 名Ms. Joosje de Lang
ヨシー ドゥ ラング
 所 属オランダ労働組合連盟(FNV)
 役 職執行委員
 組合歴7年

オランダ労働組合連盟(FNV)

3.氏 名Ms. Marije Ottervanger
マライア オッタルファンナル
 所 属ロッテルダム金属産業同盟
 役 職執行委員
 組合歴5年

参加者の様子

連合訪問

国際シンポジウム(フィンランドSAK報告)

国際シンポジウム(オランダFNV報告)

国際シンポジウム(パネルディスカッション)

国際シンポジウム会場風景

武田薬品工業湘南研究所にて労働組合役員と