モンゴル 労使関係・労働政策セミナー

 国際労働財団(JILAF)は、モンゴル労働組合連盟(CMTU)と共催で、労使関係・労働政策セミナーを2013年8月22~23日、モンゴル・ウランバートル市で開き、各地域・産別組織代表者に加え、政府、経営者団体から約80人が参加した。
 今年度、国際労働財団の労使関係・労働政策セミナーは、グローバル経済社会がもたらす労使関係の変化に対応できる労働組合リーダーを育成することを目的とし、「グローバル化と労働組合の役割」をメインテーマとして、各国の個別の課題を集中的に議論するテーマ設定の方法を取っている。
 今回のセミナーでは、グローバル化がモンゴル経済と労働市場に与える影響と、その中で政労使の対話を通じて、最低賃金、雇用保護、労働法改正等に関する諸問題の解決をめざすことをテーマに議論を深めた。
 初日、CMTUのアマガランバートル会長は、「近年、モンゴル経済は発展を続けているが、労使関係が良好ではなく、労働条件の向上、雇用の拡大にはつながっておらず、格差も広がっている。地下資源だけに頼るのではなく、人材育成を図り、労働組合も提言能力を高める必要がある。」と述べ、変化する社会に労働組合が対応することの必要性を訴えた。
 政府(労働省)や経営者団体からの参加もあり、おのおのパートナーシップの重要性、安定した政府機能、法の整備などが重要だ、といったことが述べられた。
 JILAFからは、アジア経済の成長は多国籍企業の進出によるところが大きく、そういった企業とも建設的労使関係を構築することが重要で、そのための努力が必要である、と述べた。
 2日目、初日の議論を受け、参加者は4つの分科会に分かれ、1)最低賃金の重要性、2)雇用・就業支援と労組の役割、3)労働法の改正、4)職場環境について、に関しておのおの議論をし、それぞれの問題の分析と、労働組合としての対応について行動計画を策定した。参加者からは、グローバル化が進む中で、労働組合がどのように活動を展開していくべきか、ということを考える大変良い機会であった、といった意見が出された。
 このセミナーの様子は国営放送でも放映され、モンゴル国内の本事業への関心の深さをうかがわせた。

日程

月日内容
08月22日セミナー1日目(グローバル化と労使関係、社会対話の促進など)
08月23日セミナー2日目(分科会議論、発表、行動計画策定)

参加者の様子

講演するアマガランバータル会長

開会式の様子

分科会の様子