タイ 労使関係・生産性セミナー(PROGRESS)

 国際労働財団(JILAF)は、国際労働組合総連合・タイ協議会(ITUC-TC)と共催で「労使関係・生産性セミナー(PROGRESS)」を10月21~23日、タイ・サムットプラーカーン県で開き、ナショナルセンターや企業別労働組合の役員24人が参加した。
このセミナーは、生産性向上運動を通じて労使交渉の推進を図り、建設的な労使関係を確立することを目的としている。受講生は専用のテキストを基に、プログラムで学んだ知識や経験を、職場で普及することを期待されている。
 通常は4日間のセミナーであるが、現地の要望により [1]労組の役割と挑戦[2]労働基準と建設的労使関係[3]生産性運動と労働組合[4]労使協議と団体交渉――などを3日間に再編して実施した。
 基調講演では、経済学博士である公共企業体労働組合(SERC)・ポンティラマニー元副会長が、「グローバル化の中で労働者の生活向上が遅れ、インフォーマル経済が拡大している。そのため労働組合はこれらの状況を理解しながら労働組合活動を実施していく必要がある」と強調した。
5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)パトロール実習では、自動車用金属溶接部品を製造するYS PUND社の工場を訪問し、5Sの良い事例を学び、経営側に改善提案を行なった。提案は、「整理」「整頓」「清掃」が正しく指摘しており、習熟度の高さが確認できた。
 また、参加者からは、「労働組合として要求だけではなく協力もしていくという建設的な労使関係を組合方針の中心と考えている」などの意見が聞かれ、このプログラムの目的である「生産性運動に関する協力関係と建設的な労使関係の構築」の内容については履修したと評価でき、今後、職場でもこのプログラムの活動が普及することを期待したい。

*PROGRESSとは、「PROGram on Role of trade unions in Empowerment and Strategic Steps to decent work」のこと

日程

月日内容
10月21日セミナー1日目
10月22日セミナー2日目
10月23日セミナー3日目
10月24日セミナー4日目

参加者の様子

参加者の5S実演(カップヌードル使用)

5Sパトロールのまとめ発表

参加者全員と集合写真