フィリピン 労使関係・生産性セミナー(PROGRESS)

 国際労働財団(JILAF)は、フィリピン労働組合会議(TUCP)と共催で労使関係・生産性セミナー(PROGRESS)セミナーを12月9~12月13日、フィリピン・タガイタイで開き、労働組合リーダー32人が参加した。
 冒頭、TUCP セドリック・バグタス副事務局は、フィリピン国内で1%の富裕層が利益を独占し、一般労働者の賃金が上昇しない問題などに言及し、労働協約を見直し生産性の向上により獲得した利益を労働者へ還元するよう訴える必要性を述べた。JILAF・團野専務理事は、「TUCPが労働者の幸せと豊かさのために活動し、今後も発展していくことを強く期待する」と激励のメッセージを送った。
 従来のこのセミナーは4日間で実施してきたが、今回は5日間とし、「模擬団体交渉」のプログラムを充実した。プログラムは、 [1]労組の役割と課題[2]労働基準と建設的な労使関係[3]生産性運動と労働組合[4]労使の対話と交渉――などを中心に構成し、これまでJILAF側が行なっていた講義をTUCP側が行なうなどの変化を加えながら、現地が自主的に運営できる体制作りを推進した。
 参加者からは「連合やJILAFは、現地日系企業で建設的労使関係を構築するためにどのようなプログラムを提供しているのか」「フィリピンでは派遣労働者等が多くなっているが、連合として非正規労働者の権利向上のためにどのような対策を取ってきたのか」「利益の配分に関し、建設労働者に対しては十分に利益が配分されていないと感じているが、実際はどうなのか」などの質問が出された。

*PROGRESSとは、「PROGram on Role of trade unions in Empowerment and Strategic Steps to decent work」のこと

日程

月日内容
12月09日セミナー1日目
12月10日セミナー2日目
12月11日セミナー3日目
12月12日セミナー4日目
12月13日セミナー5日目

参加者の様子

パネルディスカッション「フィリピンと日本の労使関係の経験」

砂糖製造工場にて5Sパトロールを実施

模擬団体交渉の様子