バングラデシュ・労使関係セミナー

 国際労働財団(JILAF)は、国際労働組合連合バングラデシュ協議会(ITUC-BC)と共催で、組織化を主なテーマとした労使関係セミナーを7月13~15日、バングラデシュ・ボグラで開き、労働組合指導者55人が参加した。
 セミナーは、①日本の労働組合と労使関係②労働者の生活向上に向けた労働組合の役割③労働組合の結成から登録――などのセッションを中心に構成し、グループ討議や発表などを通じて労働組合の取り組むべき課題を共有した。
 はじめに、JILAF・勝尾副事務長が「日本の労働組合と労使関係」の講義を行ない、団体交渉と労使協議制度、企業別・産業別労働組合の役割とそれぞれの活動など、日本の労使関係の特長について説明を行なった。
 続いて、山口現地支援グループリーダーが「労働者の生活向上に向けた労働組合の役割」の講義を行ない、昨年度JILAFが実施したバングラデシュのインフォーマル労働者の生活実態調査の結果を報告し、労働者の生活向上に向けた支援課題について説明した。
 また、ITUC-BCの教育担当コーディネーターから、労使関係の基本的な枠組みである、労働組合の結成権利、組織化の必要性、組織化の必要な労働者の現状、ILO中核的労働基準など国際的に認知されている労働者の基本的な権利――などについて説明を行なった。
 さらに、組織化の取り組みの情報共有を目的に、労働組合の結成から登録までのプロセスについての情報共有のセッションやナショナルコーディネーターの采配により模擬オルグ(組織化)も行なわれた。
 セミナーの運営を行なうITUC-BCの教育担当コーディネーター6人のうち3人が、JILAFの招聘プログラムに参加した経験があり、現地で指導者として活躍し、バングラデシュの労働運動の発展に貢献している様子がうかがえた。
参加者は熱心に講義を聴き、「日本の労使紛争解決の仕組みはどうなっているのか」「労働災害による保障制度はあるのか」「ILO条約の批准状況」など、積極的に質問していた。
セミナー最終日には、行動計画を策定。この計画に基づき、参加者は6グループに分かれ、組織化の進んでいない地域・業種を選択し、今後組織化活動を行なうこととしている。ITUC-BCは、参加者の活動を支援するため、継続的に相談や助言を行なうこととしている。
 参加者は、「今回学んだ交渉の方法を自分の組織化の活動に活用したい」「組合員から信頼されるオルガナイザー(組織化担当者)として活動したい」と、意識を高めた。

日程

月日内容
07月13日労使関係セミナー1日目
07月14日労使関係セミナー2日目
07月15日労使関係セミナー3日目

参加者の様子

開会式であいさつするJILAF・勝尾副事務長

ITUC-BCナショナルコーディネーター(2008年度招聘者)による講義

セミナー参加者と集合写真