カンボジア・労使関係セミナー

 国際労働財団(JILAF)は、カンボジア労働組合協議会(CTUCC)と共催で7月16~18日、カンボジア・プノンペンで労使関係セミナーを開き、CTUCCに加盟する3組織(CCU、CCTU、CLC)から労働組合指導者30人が参加した。
 このセミナーは、カンボジアの健全の労働運動の促進をめざし、現在課題となっている短期雇用契約に関して日本の経験を学び、労働組合の対応策を検討することを目的としている。
 はじめに、CTUCCから「カンボジアの短期雇用契約の現状」「短期雇用契約に関する労働組合の役割」などについて講義が行なわれた。カンボジアの多くの労働者が、詳細な契約内容を把握せず、簡単に短期雇用契約を結んでいることが低賃金や雇用の不安定につながっている状況を説明した。
 次に、JILAF・熊谷副事務長より「日本における有期雇用について」「日本における有期雇用」の講義を行なった。有期雇用契約が労働生産性を低下させ、労使双方に不都合であることを政府や経営側と論議を重ねた日本の経験を説明し、「経営側を説得できるようデーター収集や交渉の理論を構築し、組織が一体となって取り組むことが重要である」と強調した。
 最後に、これまでの講義やグループ討議をふまえ、労働大臣および労働委員会の委員長宛ての共同声明文「労働委員会への議題の申請:有期雇用契約に関する協議について」を作成し、CTUCC加盟三組織の代表が署名。CTUCCは近日中に、この共同声明文を労働大臣に提出し、8月の労働委員会で有期雇用契約について協議を求めていくことを決定した。
参加者からは、「参加者全員でカンボジアの労働者の権利を高めるための話し合いができたことは有意義であった」「意見交換のみならず、戦略策定まで出来たことは大きな成果であった。今後もCTUCCが連帯してこの問題に取り組んでいきたい」との感想が聞かれた。

日程

月日内容
07月16日労使関係セミナー (1日目)
07月17日労使関係セミナー(2日目)
07月18日労使関係セミナー(3日目)

参加者の様子

開会式であいさつするJILAF・熊谷副事務長

セミナーの様子

グループ討議の様子