フィリピン・グリーンジョブ&ディーセントワークセミナー

 国際労働財団(JILAF)は、フィリピン労働組合会議(TUCP)と共催で、労働組合の環境問題対策を主なテーマとした労使関係セミナーを7月19~20日、フィリピン・ボホール島タグビラランで開き、労働組合指導者34人が参加した。
 このセミナーは、健全な労使関係を通じて、グリーンジョブに関する労働組合の政策提言を行なうため、労働組合の環境保護の取り組みについて理解を深めることを目的としている。本テーマでのセミナー開催は今回で3回目となる。
 セミナーでは、フィリピンの労働省やILO、関係機関から講師を招き、①グリーンジョブとディーセントワーク②気候変動に関するフィリピンの枠組みと実施状況③グリーンジョブ・グリーン実践およびディーセントワークに関する経験④工場訪問――などのセッションを中心に構成し、グループ討議や発表などを通じて労働組合の取り組むべき課題を共有した。
 セミナー初日には、政府やILO、関係機関の各講師から講義が行なわれ、「開発を進めると環境に影響が出る。環境問題や気候変動、雇用、社会変革は関連しており、労働組合の役割も重要である」「グリーンジョブ促進による産業の構造変革が雇用喪失につながることもあり、雇用の転換が円滑に進むためには、使用者側との対話を重要視する必要がある「企業活動が環境に配慮し、さらに労働者が保護されるよう政府は企業に指導している」などの論議が展開された。
 また、連合・滝口社会政策局長は、グリーンジョブ・グリーン実践およびディーセントワークに関する連合の経験について講義を行ない、一人ひとりが環境にやさしいライフスタイルづくりに取り組む活動のエコライフ21をはじめとする連合の取り組みについて紹介した。
 2日目は、全国、産業別、職場の各レベルでの行動計画を検討した。参加者からは「企業レベルの活動でグリーンジョブに関する議論がより必要である」「労働協約にグリーンジョブを促進する項目を入れる必要がある」などの意見が出され、職場レベルで具体的に実践する行動計画に反映し、発表を行なった。
 参加者は、「ディーセントワークとグリーンジョブに関するセミナーを開催したい」「労働協約の中に、ディーセントワークやグリーンジョブに関する項目を入れ、労使が協力して職場環境の改善、社会貢献としての環境保全に取り組みたい」など、今後の抱負を述べた。

日程

月日内容
07月19日労使関係セミナー1日目
07月20日労使関係セミナー2日目

参加者の様子

コカコーラ・ボトリングを訪問

節水の取り組みを表示

訪問工場の良い点と改善点をグループ討議