インドネシア・労使関係セミナー

 国際労働財団(JILAF)は、インドネシア労働組合総連合(CITU/KSPI)との共催で、賃金、派遣労働、労使紛争解決を主なテーマとした労使関係セミナーを7月2~6日、インドネシア・ジャワ島スマランで開き、労働組合指導者29人が参加した。
 セミナーでは、JILAF・勝尾副事務長が「日本の労使関係の現状と課題」と題した労働講義で、日本の労使関係の経験や賃金、派遣労働を中心に説明を行なった。
 続いて、CITU・ハキム副会長やソフィア顧問は、労働協約の考え方、労働法、労働裁判などに関する講義で、「インドネシアでは労使紛争が頻発しているが、組織強化のために、情報収集や分析を行ない、組合員との信頼関係を作り、組織としての合意形成を得ながら、健全な労使関係をめざすことが重要だ。また、労働人口の約6割が不安定雇用に従事し、社会保障を適正に享受できていない。そのために、賃金の底上げ、労働者の正規化、企業への働きかけなど、早急な対応が必要である。」と強調。
 参加者は熱心に講義を聴き、「日本では最低賃金は生活を保障するものか」「労使紛争解決のメカニズムはどのようなものか」など、積極的に質問していた。
 また、テーマの論議をふまえながら模擬団体交渉を通じて団体交渉の戦術の立て方や模擬労働裁判を通じた紛争解決方法についても学んだ。
 最後に、参加者は行動計画を策定し、「今回学んだ交渉の方法を組合活動で活用していきたい」「組織拡大のために戦略的に行動していきたい」などと、意識を高めた。
 なお、インドネシアでの労使関係セミナーは、11月にインドネシア東部スラウェシ島のマッカサルでも予定されている。

日程

月日内容
07月02日労使関係セミナー(1日目)
07月03日労使関係セミナー(2日目)
07月04日労使関係セミナー(3日目)
07月05日労使関係セミナー(4日目)
07月06日労使関係セミナー(5日目)

参加者の様子

開会式であいさつするJILAF・勝尾副事務長

CITU・ハキム副会長によるインドネシア労働法の講義

労働条件改善のためのグループ討議

模擬裁判の様子

模擬団体交渉の様子

セミナー参加者と集合写真