ネパール職場環境改善セミナー

最後の職場環境改善セミナーの開催

 国際労働財団(JILAF)とネパール独立労働組合会議(NTUC-I)が共催する「職場環境改善セミナー」を8月31日~9月2日にカトマンズで開催し、46人が参加した。
 ネパールでは、2000年より職場環境改善事業を導入しており、すでに自立的発展段階にある。過去10年間でトレーナーも数多く育成されており、今後はNTUC-Iによる自主的な事業展開を促すため、今回をもってJILAFによるセミナー開催を終了することとなった。
 ネパールでは2008年度より産業別のモジュール作成を行っており、これまで繊維・カーペット産業、建設産業、運輸産業を対象とする教材作成を行ってきた。今回は最後の締めくくりとして、[1]食品産業のチェックリストの作成、[2]ネパール全産業用のモジュール作成、[3]ネパール全産業用のチェックリスト作成――を目的にセミナーを開催した。今回、工場訪問ではインスタント麺を製造するNepal Thai Foodを訪問しチェックリスト演習を行った。参加者の中には初参加者もいたため、6つの技術領域の基礎的な説明を行いながら作業を進行させ、参加者間の活発な議論を経て、当初の目的を達成した。
 NTUC-Iからは、過去10年間の本事業の成果が報告された。JILAFによる事業導入により数多くのトレーナーが育成され、多くの職場改善が行われたこと、本事業のチェックリストが他組織との事業の中でも活用されていること、本事業が組織化の良いツールになっていることなどが報告され、事業が一定の成果を収めてきたことがわかった。
 ネパールのトレーナーについては、専門家より「国際的に見ても高いレベル」との評価を得ており、技術・能力面では活動の継続・発展に十分な可能性が見られる。JILAFによるセミナー開催は終了するが、労働者のより良い職場環境づくりのため、そして強い組織づくりのためにも、NTUC-Iの積極的な事業展開を強く望むところである。JILAFは今後も、職場環境改善事業の展開に関するモニタリングを継続していく。

日程

月日内容
08月30日NTUC-Iとの打合せ、工場事前訪問
08月31日セミナー1日目(工場訪問/食品産業チェックリスト作成)
09月01日セミナー2日目(全産業用モジュール作成)
09月02日セミナー3日目(全産業用チェックリスト作成)

参加者の様子

Npela Thai Foodのインスタント麺工場を訪問

チェックリスト作成のための写真選び

写真について説明を行う参加者

写真選択では白熱した議論も

参加者による改善事例報告

10年の成果について発表するNTUC-Iのラムジー氏