タイ・マヒドン大学 サラ アーポン教授来日記念講演会「タイ経済を支えるインフォーマル労働」-ディーセントワークに向けての課題-

 国際労働財団(JILAF)は6月1日、タイ・マヒドン大学 サラ・アーポン教授を招き、「タイ経済を支えるインフォーマル労働」-ディーセントワークに向けての課題-と題する講演会を開き、労働組合関係者や行政、大学関係者など43人が参加した。
 JILAFは、タイでインフォーマル労働者支援事業(SGRA)を展開するにあたり、現地のインフォーマル労働者に関する調査をアーポン教授に依頼し、現地の実態やニーズを調査。そのアーポン教授からの情報をもとに、社会保障制度、安全衛生、互助制度――などの生活支援セミナーを実施している。
 講演会では、社会保障などの公的サポートが行き届かない不安定な状況にあるインフォーマル労働者の生活実態や課題などについて報告した。
 健康や安全衛生に関する知識が低く、危険な状況での労働により、けがや健康問題などを抱えるインフォーマル労働者の支援事業の課題として、①各行政やNGOがインフォーマル労働者のための安全衛生の仕組みに対する関与不足②安全衛生に関してさまざまな省庁が関与しており、幅広く推進することが難しい③インフォーマル労働者を対象にした安全衛生を推進する法律や規定の未制定――などがあげられた。
 インフォーマル労働者を支援するために重要なことは、政策立案よりも実行に移すことである。インフォーマル労働者のネットワーク構築は必須であり、その実現に向けて彼らの知識、スキルを幅広く普及するため、現地の状況に即したアプローチを行なうことが必要との認識を共有した。

参加者の様子

熱心に報告するアーポン教授

セミナーの様子

質疑応答