シンガポール・ITUC-AP支援組織・国際産業別労働組合組織(GUF)調整会議

 ITUC-AP支援組織(TUSSO)・国際産業別労働組合組織(GUF)調整会議が12月13~14日、シンガポールで開かれ、JILAFをはじめとした支援組織やGUF15組織を代表して38人が参加した。この会議は、各組織の知識と経験を共有し、被支援団体に対しより効果的な支援を行なうことを目的としている。
 会議では、(1)ITUC-APからアジア太平洋地域の経済・社会情勢の説明とITUC-APが支援している各国労働組織の支援状況報告 (2)ITUC-APやTUSSO、GUFから各国の現状説明と意見交換(3)労働運動の主要課題における各組織の取り組みと意見交換――などが行なわれた。

<アジア太平洋地域各国の労働運動状況>
 アジア太平洋地域各国の社会や労働運動の状況については、主に①ビルマFTUBへの支援の必要性②中国ACFTUとITUC-APとの関係構築③バングラデシュの衣料工場火災による安全対策の構築提言――などを中心に意見交換。また、アジアの労働組合の組織力強化や太平洋の労働組合権侵害に関する対応、中東の民主化を注視する必要性など各諸国についても情報交換が行なわれた。
 JILAFからは、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、モンゴルで展開されているPROGRESS(生産性向上運動と健全な労使関係構築を目的としたプログラム)、タイ、ネパール、バングラデシュで行なわれているSGRA(インフォーマル労働者への支援)事業の状況報告を行なった。

<主要課題における各組織の取り組み>
 各組織の活動の主要課題では、不安定労働やインフォーマル労働、移民労働問題を中心に論議。さらに、金融危機、自由貿易協定(FTA)、労働市場政策、社会保障、労働組合権の侵害などに関するアジア開発銀行(ADB)をはじめとした国際金融機関(IFI)と労働組合の対話、気候変動――などへの労働組合の取り組みについても意見交換。また、気候変動や貧困など地球規模の問題に、国境を越えて展開される経済活動に対して課税し、その税収を開発途上国向けの支援に活用することを目的としている「国際連帯税」の導入課題についても意見交換が行なわれた。

<今後の取り組み>
 バングラデシュおよびITUC未加盟のベトナム、ラオスについては、近日中に各国において調整会議を開催することを決定した。また、今後もITUC-APを中心に各組織間の連携を深め、被支援団体へより実効性のある支援を行なうことを確認した。

* TUSSO (Trade Union International Solidarity Support Organizations)
* GUF (Global Union Federation)

日程

月日内容
12月13日ITUC-AP支援組織・GUF調整会議(1日目)
12月14日ITUC-AP支援組織・国際産業別労働組合組織調整会議(2日目)

参加者の様子

休憩時間を利用し、個別の国に関し意見交換を行なう

JILAFからPROGRESSとSGRA事業を紹介

各国で展開しているJILAFの事業紹介