ミャンマーCTUM/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナー

ミャンマーCTUM/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーの開催

労働次官来賓挨拶

 10月28日~10月29日、2日間の日程でミャンマーCTUM/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーを開催した。

 セミナー1日目、開会挨拶としてマウンマウンCTUM会長より、労働組合役員の育成を主眼とした建設的な労使関係構築等のためのインスティテュートを設立したい旨の表明があった。
 
 続いて、ミョーアウン労働事務次官、船井日本国大使館一等書記官、ロリーILO地域オフィサー、カインカインミャンマー商工会連盟(UMFCCI=Union of Myanmar Federation of Chamber of Commerce Industry)共同事務局長、南雲JILAF理事長、元林連合総合国際局長、ミンルインITUC-APミャンマー連絡事務所オフィサー、ザウエーマウン・ヤンゴン労働・入管・人口大臣がそれぞれ挨拶した。

 とりわけ船井一等書記官は、CTUMと連合・JILAFが長年協力関係にあり、労働組合を通じたチャンネル作りをしてきていることに感謝していること、2013年に成立した最低賃金の改定について政労使が議論しているが、特にCTUMの役割が重要であること、ミャンマーにおいてはストライキや解雇が続発しているが、国を支えているのは労働の現場であり、トラブルの未然防止が重要であること等を述べ、本セミナーを建設的労使関係の構築に役立てて欲しいとして挨拶を締めくくった。

 日本の労働運動の役割と建設的労使関係の構築」の講義では、南雲理事長より、「①日本の労働事情に関する現状と課題、②建設的労使関係を支える法制度、③労働組合の目的と役割等について共有した。
 
 「雇用保障政策」についてのセッションでは、ドーテーテーソー・タウンシップ労働管理局オフィサーより、労働許可証の扱いなどについての説明があり、会社は募集する際に労働局に届けることになっているが、最近はインターネットを通じた直接募集等が多くなり、労働許可証を取らずに就職する事例が増えているのが課題であることに加え、人材派遣会社を使う場合の注意点、海外で働く場合のサポートについて報告があった。

 また、「具体的な労使協議事例」についてのセッションでは、労働組合の役割、使用者側との協議実現のプロセス、労働協約違反時の対応などに関する質問が出た。

 UMFCC(商工会連盟)ソーリンスェ執行役員「ミャンマーにおける雇用状況について」では、活動紹介につづき、中堅経営者のボトムアップが重要なこと、彼ら向けの労働法等のセミナーを2016年から計6回、1000名以上に実施済み(今後も継続予定)などの共有があった。
 
 2日目は、建設的な労使関係構築のための労使間のコミュニケーション、対話を促進することの重要性を共有した。

 「ミャンマーの労働現場における現状と課題」では、イェウィントン建設鉱山労連、ミョーミン工業部門労連、チーチートン工業部門労連よりそれぞれ、職場の労働環境改善等に関する活動報告があった。

 「建設的労使関係構築に向けた活動計画の策定」ではグループ討議が行われ、建設的労使関係構築のために何が重要か、どうしたら良いか、政府、使用者側に望むこと、労働組合としてやるべきこと等に関する活動計画を発表した。
 ①政労使、労使での対等な対話の重要性、②労使協議やWCC(workplace coordinate committee)を通した建設的な労使対話の実現、労使間のコミュニケーションを改善することにより相互理解や相互信頼を促進すること等が共有され、CTUM、日本側からそれぞれコメント・アドバイスした。
 また元林連合総合国際局長から緊張感を持った建設的な労使関係の構築の重要性について助言した。

 全体討議では、労使紛争の解決方法(調停委員会、仲裁委員会の在り方含む)、生産性向上への貢献を通じた建設的な労使関係の構築、実行力のある労働法改訂、等々について質問、コメントが政労使参加者からあり、検討・論議した。
 岡本JAW部長より労使が共通の目標を持つことの重要性等、中野UAゼンセン国際局長は労働組合が組合員の意見を集約して会社と対峙することの重要性などについてコメントした後、CTUMカイザー氏が総括して討議を締めくくった。

 閉会式では、南雲理事長から労働組合が組合員のためにはもちろん、会社、政府、社会からも信頼され重要なパートナーとなるよう激励し、最後にマウンマウン会長がセミナーの成功についてJILAFおよび日本国政府への感謝の意を伝え、セミナーを終了した。

日程

月日内容
10月28日セミナー1日目
10月29日セミナー2日目

参加者の様子

マウンマウン会長開会挨拶

参加者による発表