中南米チーム

中南米チームが10月15日(日)~10月28日(土)の日程で来日しました

労働事情を聴く会の様子

 10月15日から10月28日の日程で、ブラジル・コロンビア・メキシコより3ヵ国計10名(うち女性6名)が参加し、全ての研修プログラムを予定通り完遂した。

 女性の割合が半数以上(10名中6名)のポルトガル語とスペイン語のチームであった。プログラム全体を通じ、両国の労働課題等に関する情報交換が積極的になされ、各ナショナルセンターの垣根を超えて活発な相互交流が図られた。
 
 生産性運動や労使協議会などの日本的労使関係、労働法や社会保障制度、最低賃金制度、労働金庫や労働者共済について幅広い関心を示し、関連した質問や意見が多く出された。また、戦後の日本経済の発展に感銘を受け、日本からできるだけ良い点を学んで自国に持ち帰りたいという意識が強く、積極的な参加・参画姿勢が髄所に見られた。

 日本の労働組合の役割と課題に関する講義では、戦後日本の労働組合の変遷や社会・経済への寄与、春季生活闘争などについて理解を深めると共に、プログラム全体を通じての課題意識を醸成した。参加者は特に日本の労働組合の運営や日本的労使関係への関心が高かった。

 厚生労働省訪問では、土屋大臣官房審議官より歓迎のあいさつがあり、その後、担当者より、厚生労働省の概要や雇用および働き方と労働行政の役割等について講義を受けた。参加者からは男女雇用均等政策や安全衛生委員会の運営等、多くの質問があった。

 連合訪問では、相原事務局長より歓迎挨拶に続き、国際局からの連合本部の概要・重点活動などの共有があった。また、組織拡大・組織対策局から連合組織拡大の取り組みに関する講義を受けた。
 
 日本生産性本部では、生産性三原則や日本的労使関係・労使慣行に関する概説があった。参加者は、生産性本部の成り立ちや運営の仕組みを了知した。

 労働事情を聴く会では、各国から労働情勢やナショナルセンター・産別が抱える課題等につき報告があった。
 ブラジルは、2017年労働法改正が及ぼす影響、それに伴う労働組合の統一行動を中心に報告した。コロンビアは、不安定な社会保障制度の現状や労働組合の低い組織率を紹介し、連帯の必要性について強調した。
 メキシコは、2012年改正労働法の問題点や派遣労働者の問題を中心に報告した。

 福井県労福協訪問では、組織・事業内容に加え、労働金庫・全労済の取り組みに関してもレクチャーを受けた後、全労済の店舗を視察し、労働者共済の現場を看取した。
 
 連合福井プログラム初日の午前は、ハローワーク福井および福井産業技術専門学院を訪問し、それぞれで地元の雇用環境や職業訓練について講義を受けた上で、求人公開パソコンを活用した求職活動体験や職業訓練施設の見学等を行った。

 午後は、国が主導するポリテクセンターを訪問し、求職者向けの職業訓練現場を視察後、連合福井と地域における取組等に関する意見交換を行った。

 2日目は、株式会社エイチアンドエフを訪問し、事業内容説明に続き、自動車製造用プレス等の製作現場を視認した。意見交換では、女性の就業状況や定年制度、職場の安全管理への取り組みに高い関心が寄せられた。
 
 産業別労働組合訪問(産別労組)では、電機連合を訪問した。参加者からは団体交渉における産別組、企業別労働組合の取り組みやロボット化および自動化による影響などの質疑を通じ、産別労組についての理解を深化させた。
 
 経団連からの講義では、経営者団体から見た日本の労使関係について説明を受け、参加者は労働組合と経営者団体との意見交換・連携がなされていることに感心すると共に、過労死を引き起こす長時間労働の削減対策等について質疑がなされた。
 
 全国労働金庫協会訪問では、事業の成り立ちや理念、現場の活動等について説明を受け、労働者のための金融機関の任務と役割等について理解した。

 役員との意見交換では、アクションプランを受け、JILAF側から参加者に対して各ナショナルセンターの政党との関係等について質疑が行われ、相互理解を深める機会となった。

 参加者からは、主に以下のアクションプランが提案された。
・ナショナルセンターにおいて、国際労働事情の研修機会を設けるよう提案する。<ブラジル>
・労働金庫のような組織の導入を検討する。<ブラジル>
・研修で学んだことをナショナルセンターに詳細に報告・共有する。<ブラジル、メキシコ>
・生産性向上や労働条件改善を使用者側と協議する。<ブラジル、メキシコ>
・行動計画をナショナルセンターに報告し、情報共有を図る。<ブラジル、コロンビア>
・通信メディアで労働者の知識向上を図る。<メキシコ>

中南米チーム参加者

ブラジル中央統一労働組合(CUT)

1.氏 名Mr. Douglas de Almeida Cunha
 所 属連邦区専門検査委員会 および関連団体労働組合
 役 職委員長
 組合歴13年

ブラジル中央統一労働組合(CUT)

2.氏 名Ms. Maria Adriana Oliveira
 所 属ブラジル中央統一労働組合(CUT)マラニャン州
 役 職委員長
 組合歴17年

労働組合の力(FS)

3.氏 名Ms. Maria Izabel Garcia
 所 属リオグランデ・ド・スル州 ヴィアマン市職員労働組合
 役 職事務局長兼委員長
 組合歴12年

労働組合の力(FS)

4.氏 名Mr. Maria Euzilene Nogueira
 所 属サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市金属加工労働組合
 役 職委員長
 組合歴14年

ブラジル一般労働組合(UGT)

5.氏 名Ms. Paskoski Neucir
 所 属フロリアノポリス市清掃業者労働組合
 役 職委員長
 組合歴15年

コロンビア労働組合連盟(CTC)

6.氏 名Ms. Maria Fernanda Possu Castrillon
 所 属コロンビナ全国労働組合コルカウカ支部
 役 職相談委員会メンバー
 組合歴5年

コロンビア労働組合連盟(CTC)

7.氏 名Ms. Maria Consuelo Bautista Colmenares
 所 属コロンビア銀行員労働組合
 役 職男女若年平等局長
 組合歴25年

メキシコ労働組合連盟(CTM)

8.氏 名Mr. Jorge Medina Perez
 所 属小麦、パン、食品、運輸その他に関するメキシコ国内労働組合
 役 職法務相談役
 組合歴10年

メキシコ労働組合連盟(CTM)

9.氏 名Ms. Maria Guadalupe Campos Espindola
 所 属乳製品・食品業界関連のメキシコ国内労働組合
 役 職事務局長
 組合歴11年

労働者全国連合(UNT)

10.氏 名Mr. Jose Enrique Oñate Vera
 所 属メキシコパイロット労働組合連合(ASPA)
 役 職委員長
 組合歴6年

参加者の様子

JILAF講義の様子

厚生労働省訪問

日本生産性本部訪問

連合福井役員との意見交換

ハローワーク訪問

企業訪問(エイチアンドエフ)