パキスタンPWF労使関係・労働政策セミナー(IR)を開催

安永専務挨拶

 国際労働財団(JILAF)は、パキスタン労働者連盟(PWF)との共催で、労使関係・労働政策セミナーを9月9~10日、イスラマバードで開催した。 セミナーには、アジャブ・カーンPWF会長、ザフール・アワンPWF事務局長をはじめ、PWF所属組合役員60人が全国より参集した。 

 開会にあたりカーンPWF会長およびアワン同事務局長(ILO労働側理事)から、JILAFおよび日本国政府の継続的協力への感謝が述べられ、特に被招へい者のその後の活躍に言及し、招へい人数増(現地セミナー回数増含む)など、JILAFとの連携強化を求める発言があった。

 「州ごとに差異はあるが、労働者にとって総じて改悪傾向にある労働関連法を正すのがPWFの役目であり、日本の経験やJILAFに教えを乞いながら進めたい」「今次セミナーの内容を爾後の取り組みに有効に活用願いたい」と挨拶した。つづいて、JILAFを代表し安永専務理事は、国際競争の中で労働の価値向上やそのための人財育成が重要で、それらを通じて社会経済を発展させるためには、職場をベースにした労使関係の健全化と労使関係の強化が必要なことを共有した。その上で、児童労働・強制労働、労働者に不利な労働法への対処といった課題改善に向け、今般のセミナーを有効に活用して欲しい旨挨拶した。
 
 冒頭講義で安永専務理事は、日本の建設的労使関係と雇用安定の取り組みに等について概説し、労使協議制を例に、話し合いを重視した労使の相互理解、生産性向上と事業課題への取り組み、雇用確保・安定への努力などを共有した後、活発な質疑応答がなされた。
 
 セミナー初日後半から2日目の前半にかけては、ギルPWFエキスパートから、パキスタンでの児童労働・強制労働の現状、労働者管理の状況、地方分権後の労働関連法の施行状況変化と分析結果について発表があり、参加者間での論議とJILAFからのコメントがなされた。

 なお、ギルPWFエキスパートからは、労働法の運用に際しPWFの貢献が大きかったとのコメントがあり、今後も法律をしっかりチェックしていくことが重要とのコメントがあった。

 また、ILOブクハリ氏からはILOの役割について講義があり、その中でPWFのILO活動に対する貢献を評価する発言があった。
閉会にあたり、カーンPWF会長より総括的なコメントがあったのに続き、安永専務理事は、「近年の技術進歩に対しては労使で雇用を守るよう対案を出し合うこと、また、海外投資の呼込みには労働生産性も重要であり、人への投資を政府・使用者団体に訴えることも重要」と述べ、セミナーを終了した。

日程

月日内容
09月09日セミナー1日目
09月10日セミナー2日目

参加者の様子

会場の様子

安永専務講義

質疑応答