労使紛争未然防止セミナーを開催

開会あいさつ

 2017年8月8日、労使紛争未然防止セミナーを開催した。5回目となる今回はタイ、ベトナムの労働組合指導者と経営側トップリーダー等を招き、無用な労使紛争を未然に防止し、社会の発展と労使関係の安定を」をテーマに、労働組合、企業、行政、研究者、学生など84人が参加した。

 南雲理事長の主催者あいさつの後、香川孝三神戸大学・大阪女学院大学名誉教授からASEAN経済統合にかかわる労働問題等、ASEAN 経済統合が各国社会経済に与える影響についての基調講演があった。
 その後、「労使紛争の現状とその背景、未然防止に向けて」として、タイ、ベトナムそれぞれ報告があった。タイからは、タイ電子・電気機器・自動車・金属労働組合総連合会(TEAM)チャーリー・ローイスーン事務局長から、タイにおける労使間の対立の現況と労使対立における日本企業に対する期待について、具体例を交えた報告を受けた。また、タイ経営者連盟(ECOT)シリワン・ロムチャットング事務総長から、労使関係のベストプラクティスの必要性について報告を受けた。ベトナムからは、ベトナム労働総同盟(VGCL)チャン・ティ・タイン・ハ労使関係局副局長から、ストライキの状況と労働組合の対応について、TOTOベトナム(TOTO VIETNAM CO., LTD.)山崎政男社長からTOTOベトナムにおける労使連携の事例報告を受けた。
セミナー資料1
セミナー資料2
 その後、香川神戸大学名誉教授・大阪女学院大学名誉教授をコーディネーターに、タイ、ベトナムの報告を行った4人をパネリストにしてパネルディスカッションを行った。パネル討論のなかででた質疑は以下の通り。
・タイにはNCが多いが、労組間での争いはないか?
・ベトナムの労働法改正議論の中で、ストに関する規定をどう変えようとしているか?
・TOTOは製品自体の普及がベトナム社会に貢献しているのではないかと思うが、農村への普及の実態はどうなのか。
・タイ外国人労働者について労組としてどのように対応しているか?
・ベトナムにおける労働法典改正の見通しは?いつ頃改正されるのか。そのなかで、労働時間・定年・TPP交渉でVGCL以外の労働組合も認めるような動きがあったと思うがどうなっているか?
・中・韓・欧・米の会社と日系企業で労紛対応は異なるか?

 最後に、安永専務理事から労使紛争を未然に防止するために、今後も建設的な労使関係を構築する事の必要性と、JILAFとして今後もこの活動に力を入れていくことをまとめとして、セミナーを終了した。

日程

月日内容
08月08日労使紛争未然防止セミナー