インドINTUC/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーを開催

南雲理事長の講義の様子

 7月26日と27日の両日にわたり、インド・アンドラプラデシュ州 ビジャヤワダにおいて、インド全国労働組合会議(INTUC)、国際労働財団(JILAF)の共催による「労使関係・労働政策セミナー」を開催し、アンドラ・プラデシュ州はじめ周辺3州より、若手・中堅労働組合リーダー(現地日系企業労組3名を含む)54人が参加した。
  
 最初に、JILAF及びインド全国労働組合会議(INTUC)それぞれから主催者を代表して挨拶が行われ、南雲弘行JILAF理事長からは、本セミナーの開催地であるアンドラ・プラデシュ州等南部インド諸州と日本国の官民を問わず進められる協力・連携について触れ、今後投資が進む現地における建設的労使関係の構築等、労働組合による多国籍企業への対応の重要性と本セミナーの意義について述べた。

 開会につづき、最初の講義として、南雲理事長より「労働と労使関係をめぐる私たちの基本的な考え方~日本の経験から~」と題し、①日本の労働事情に関する現状と課題、②建設的労使関係を支える法制度、③労働組合の目的と役割、④労働組合リーダーとしての姿勢等について概説・共有した。
 参加者からは、非正規従業員の運動へ結集や、自由貿易協定/投資に対する規制緩和に関わる対応、職場(企業内)の第1組合、第2組合の使用者側による対応の相違と労働条件決定プロセスへの影響(差別的取り扱い等)に関する質問等があった。
 続いて、鈴木人司現地支援GLから「次の発展ステージを構築するための労働組合の役割」と題する講義、ひきつづき、アンドラ大学商学部・クリシュナ・モハン教授から、労働組合のリーダーが取るべき模範的行動として教授が考える24の項目についての解説があった。

 初日の最後及び2日目には、全参加者が3グループに別れ、グループ討議とその発表が行なわれた。各グループは、ア.「労使紛争の未然防止のための労働組合の役割」、イ.「望ましい労働協約とその考え方」、ウ.「組織拡大・強化への課題とそれへの対応」のテーマからひとつを選択し、論議・発表した(3グループそれぞれが、別々の課題を重複なく選択)。発表では、ア.労使間の対話とともに、組織内対話と啓発にとり組む イ.労働条件の向上と従業員福祉の充実化/ルール化、ウ.職場内の青年・女性に対するアプローチ強化と、執行委員自身の関係法令の知識向上、等が発表された。その後、G.サンジーバ・レディINTUC会長から特別講話があり、その中でレディ会長は、各レベルでの結集力と交渉力の強化の重要性を訴えた。

 閉会の辞で、南雲理事長は、「労働組合は社会の信頼を得ることが必要。それは職場の組合組織内の対話に始まり、労使間の対話に結びつく。これが会社からの信頼獲得に繋がり、ひいては社会からの信頼獲得へと至る。同時に、この運動の継承と安定のためには、組織強化とともに、その担い手の人財育成が不可欠。人任せではなく、自ら動くことが求められる」と述べ、本セミナーを締めくくった。

日程

月日内容
07月26日セミナー1日目
07月27日セミナー2日目

参加者の様子

グループワークの発表

質疑応答

閉会式の様子