タイ、国際労使ネットワーク等を通じた組織化による草の根支援事業(SGRA)の実施(5月、6月期)

コンケン 火災共済設置セミナー集合写真

 JILAFタイ事務所は「国際労使ネットワーク等を通じた組織化による草の根支援事業(通称:SGRA)」の2017年度の本格的事業始動に向けた調整を目的に、スラータニー、チェンマイ、コンケンの各県を訪問した。

 5月17日(水)、南部作業委員会と共に新規ネットワークメンバー(スラータニー近隣のパッタルン県森林保護地域に住むセノイ族10名)の集落を往訪、今後の活動計画等について協議した。同民族は、(1)共通の言葉や数の概念を持たず、当方との意思疎通が困難、(2)流浪/自給自足のためアクセスしづらい、(3)身分証明書を所持しないため、公的教育や医療等へのサービスと無縁――等の課題が散見された。今後は他国の先住民同様、文明の切り込みが避けられないことが想定されるため、協力の第一歩として、セノイ族の生活形態や文化を理解・保護活動を行なう文化環境保護グループ(インフォーマルセクター労働者)への諸活動を展開し、その後、同族を巻き込んで相互扶助グループの設立等を検討することで合意した。
また、5月18日(木)には、既存ネットワークメンバーで構成されたSGRA協同組合(クレジットユニオン)の役員を含む46名を対象に、より安定した協同組合運営にかかるセミナーを実施。ナタピパット南部クレジットユニオン協会会長や南部作業委員より「民主的な組織運営」、「透明性のある会計制度」などの講義があった。

 6月7日(水)~6月8日(木)、チェンマイにて既存ネットワークメンバーへの職業訓練の実施等を行った。障がい者グループ(障がい者とその家族)30名を対象に、有機ハーブ栽培と販売についてのセミナーを区役所との共催で開催した。

 6月10日(土)、コンケン県において既存ネットワークメンバーのフォローアップ(SGRA協同組合の運営強化)を行った。既存ネットワークメンバー(有機赤米栽培農家57名)を対象に、SGRA協同組合(クレジットユニオン)の強化に向けた相互扶助メニュー(火災共済:事前に全労済協会から制度の主旨や運用等についてヒアヒング)の新設に向けたセミナーを開催した。火災共済の必要性や重要性について共有、これを全体で確認・準備が整い次第スタートすることとした。

日程

月日内容
05月16日5月16日(火)~18日(木)スラータニー
南部作業委員会の開催、新規ネットワークメンバー訪問(少数民族)、
既存ネットワークメンバーフォローアップ他
05月17日6月7日(水)~8日(木)チェンマイ
既存ネットワークメンバーへの職業訓練の実施等
05月18日6月9日(金)~10日(土)コンケン
既存ネットワークメンバーのフォローアップ(SGRA協同組合の運営強化)

参加者の様子

パッタルン セノイ族を支援している環境文化保護グループ

パッタルン 山奥で自給自足で生活するセノイ族訪問

障がい者グループ有機ハーブ栽培地視察