ベトナムVGCL/JILAF労使関係・労働政策(IR)セミナーを開催

参加者(ハイフォンセッション)の様子

 国際労働財団(JILAF)は、ベトナム労働総同盟(VGCL)との共催のもと、1月8~14日、労使関係・労働政策セミナーをハイフォン市とカントー市の2か所にて開催し、それぞれ、VGCL組合員、ベトナム商工会議所(VCCI)の50人、計100人が参加した。両都市は、経済規模も大きく、とくにハイフォンには既に日系企業・事業所も進出しており、カントーも今後多くの進出が見込まれる。日本とは、社会体制や労働組合の運営形態等は異なるものの、主に組織拡大・強化について両国の課題を相互共有すべく、日系企業に組織された労働組合からの参加も得て、「建設的労使関係の構築」を主題としたセミナーを開催した。

 JILAFは、本セミナーに際し、VGCLが運動方針にも掲げる、「ボトムアップ・アプローチ」に関連し講義を行なった。南雲理事長からは「労働と労使関係をめぐる私たちの基本的考え方~ボトムアップのアプローチ/日本の経験から~」と題して、日本の建設的労使関係構築のための労働組合の役割・組織運営を中心に概説した。

 グループ討議においても、「ボトムアップ・アプローチ」を意識した内容の講義を行ない、質疑・意見交換では、労使間の信頼関係構築のための労働組合リーダーとしての考え方、行動などについて問うものが多く出された。また、活動事例報告では、使用者側労務担当者が職場の課題を適切に社内職制上位に報告・上申していないため、いっこうに状況が改善せず、職場交渉で同じ課題が何度も扱われている例なども提起された。

 討議の発表に対するコメントとともに行われたセミナー総括において南雲理事長は、「労働組合は作って終わりではなく、担い手の育成が重要。また、課題解決の糸口を探るべく、直面している現状をリーダー同士で共有化することも必要。信頼されるリーダーが組合を担えば、企業のみならず、地域や社会からも信頼されるようになる」とまとめた。VGCL側も、「ボトムアップのアプローチは、日本から学ぶところが多かった。結成には同意しても、その先の行動には反対を示す使用者が多い中で、VGCL中央としても法制度整備の側面や、担い手育成の仕組み等を通じてバックアップする。その一方で、現場組織のリーダーも、『会社から選ばれたからやっている』ではなく、組合員の権益と会社側の状況を考え、労働組合を実際に機能させていってほしい」と総括し、本セミナーを終了した。

日程

月日内容
01月10日■IRセミナー(ハイフォンセッション)
01月11日事後処理
01月12日開催準備
01月13日■IRセミナー(カントーセッション)

参加者の様子

南雲理事長・チン副会長の開会挨拶

講義(南雲理事長)の様子

グループディスカッションの様子